



日本の70sイタリアンプログレ廃盤ブームの渦中で見つかってはいたものの、その当時はシンフォニックロックスタイルが人気の的だった日本ではさして注目を集める事無く、さほど評価の高いアルバムでは無かった LA FAMIGLIA DEGLI ORTEGA の幻の唯一作。それでも時代が過ぎてみれば現在ではサイケ筋やライブラリーミュージック系のコレクターからはその人気に火が付いて、プログレシーンよりも、むしろそっち方面で評価が定着しちゃった1枚がこちら。オリジナルLP盤のリリースは80sイタリアンディスコ系や企画物のジャズアルバムなどそっち方面のマニア筋に人気があり、意外な所ではラブロック系のAlbatros(唯一のアルバム、AZ504で知られる)や、IL Mucchio の爆レア廃盤がリリースされていたりの、Carosellというレーベルから73年にリリースされていたもの。まあ、この内容はさておき、このいかにも濃度の高いイタリアンプログレが飛び出してきそうなジャケットでマニアの所有欲を掻き立てていた懐かしい1枚というべきか。で、本掲載盤はこれの正規再発CD盤としてイタリアヴィニールマジックから96年にリリースされていたもので、オリジナルマスターを使用した優良音質なのもこのCDの重要ポイント。それでもこれ以降の再プレスや再再発が無いことから現在ではやや入手困難。因みに現在では上記の評価の高まりから熱望され、韓国の Merry Go RoundというレーベルからようやくLP盤のみで再発が実現するといった流れ。編成は下記を参照していただくとして、バンドの簡単な略歴としては次の通り、イタリアはジェノヴァ拠点で12人編成からなるグループとして70年代初頭に結成され、グループ名の由来は、結成当初のメンバーでありながら本作、LPのレコーディング前に脱退してしまったベネズエラ出身のオルテガ兄弟に由来するという事なので、恐らくはこの兄弟が音楽的なイニシアチブを握っていたのだなというのが、推察されるところ。その後 1972年にはジェノヴァ・ポップ・フェスティバルに出演し、サンレモ音楽祭ではデリリウムのバックコーラスを担当するという栄誉にも預かって、この当時テレビにも出演。この後もバンドは順調な活動をみせ、続く1973年になると上記のCarosellレーベルとの契約に成功し、直ちにアルバムの制作に入って同年にアルバムデビュー。本作の注目ポイントはゲスト演奏者にも面白い人が居たりして、アルバムにクレジットは無いものの判明しているのは、例えばゴブリンのドラムス奏者で著名なアゴスティーノマランゴーロの兄弟で、フレアオンザハニー~フレア~エトナという名だたる伝説的グループを渡り歩いたサックス奏者のアントニオマランゴーロ、パーカッションの名手でニュートロススのアトミックシステムへの参加からご自身が率いるジャズロックバンドでも幻の名盤を残している、トゥリオ・デ・ピスコポ、ヌオヴァイデアの草創期からのメンバーでドラムス奏者のパオロシアーニの参加などは見逃せないところ。1974年になるとバンドの勢いは鈍化をし始め、11975年頃にミケーレというイタリアの男性ポップスシンガー(恐らくは Gianfranco Michele Maisano と思われる)と帯同してアメリカ公演を敢行し、その後バンドは解散。それでもバンドの中心的メンバー3人、アルベルト・カネパ、ジャンニ・マルティーニ、ブルーノ・ビギらは Assemblea Musicale Teatrale というグループを結成して LA FAMIGLIA DEGLI ORTEGA の音楽性を引き継いでよりフォーク寄りにしたような好アルバムを70年代に3枚残し、2002年にも人知れずアルバム(エレポップ調の変な音楽性へ変遷)をリリースしていたという流れ。そして本作の内容という事で言えば、これが意外に面白く、端的に言ってイタリアでは数少ないアシッドフォーク系で、特に女性ヴォーカリストのイザベラ・ロンバルディが中心となる場面、1~2曲目ではなぜかジェニーソレンティのセイントジャスト風になっちゃってたりで、総体的にはこちらの方が遥かにオーソッドックスではあるものの、意外に共通項が多いのも楽しみ処の一つ。他にも米国西海岸サイケ風の陽性メロディックなサイケチューンだとか、デリリウム風のフォーク風味だとかって、この時代のイタリアならではのヴィンテージマジックとしか言いようの無い懐古的メロディックさに胸を打たれるイタリアンプログレ好きが続出するかもしれない素晴らしい内容。まあ、プログレ視点を少しズラした所からこの音楽性を照射する事で初めて見えてくる、という意味ではリリースから50年以上が経過したからこそ、このバンド本来の音楽性を検証できる時代になったのだなという印象。LA FAMIGLIA DEGLI ORTEGA-same(vinyl magic)
イザベラ・ロンバルディ(ボーカル)
ピエルフランコ・レッダ(ボーカル)
アルベルト・カネパ(ボーカル、パーカッション)
ジャンニ・マルティーニ(ギター、ボーカル)
ブルーノ・ビギ(ギター)
ルーベン・オルテガ(ギター、パーカッション)
ネストル・オルテガ(ギター、パーカッション)
ジョルジオ・ブガンツァ(ベース)
イオランダ・アンドレオーリ(バッキング・ボーカル)
ジャンナ・ドゥッチ(バッキング・ボーカル)ボーカル)
デリア・ドゥッチ (バッキング・ボーカル)
エミリー (バッキング・ボーカル)
コンディション:★盤は中古盤として並品(軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し)、ジャケットは中古盤として並品(目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり)、プラケースは中古盤として並品(スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります)★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★
★送料(ユウメール):CD1枚¥180、CD2枚¥215、CD3枚~4枚¥300★郵便料金改定に伴いまして(CD5枚以上は枚数制限無し)及び(LP盤1枚~2枚)は定形外郵便(規格外)での扱いとなります。送料は¥500★