




イタリアはヴェネチア出身、詳しい生年月日は不明なものの恐らくは現在、70歳代後半くらいと思われる作曲家にして鍵盤奏者でもあり、何はともあれ70年代のイタリアンプログレ伝説渦中でも評価の高いデビューアルバム、Vociを残した事でも知られるルチアーノバッソ。その略歴は10歳でピアノを学び始め、15歳でヴェネツィア音楽院に入学し、対位法と作曲を学ぶ。青年期になるとジーノ・ゴリーニ(ピアノ)とアルマンド・ジェンティルッチ(作曲)にも師事しながら鍛錬を続け、現在では音楽教師となってパドヴァでピアノと和声学を教える側に立っているという、そういった教育活動や実際の演奏活動と並行して、70年代を通じてイタリア国内外の数多くのクラシックシーンに於ける室内楽グループのために作曲を手がける。彼の作品はイタリア国内だけでなく、ドイツ、フランス、ギリシャ、スペイン、ベルギー、イギリス、ハンガリー、オランダなどヨーロッパ各地で演奏され、テレビやラジオでも放送されている。また、イタリア放送協会(RAI)のテレビやラジオ番組にも楽曲が提供されている。蛇足ながら、イタリアで初めてテリー・ライリーの Keyboard Studies を演奏したピアニストとしても知られ、批評家から高い評価を受けたと同時にトリノでのコンサートのおりには、そこに実際に足を運んでコンサートを観たテリーライリーご本人からも称賛されたという記録が残っているほど。
とまあこのような経歴のルチアーノバッソが単にクラシック~アカデミック音楽枠だけに収まらずにロックポップスシーンにも興味を持っていたからこそ本作、Vociのような当時としてはかなり特殊な音楽性を生み出していたというのは非常に興味深いところ。というのもなぜにロックなのかというと、本作の制作へと至るソロ活動を始める前にはなんと、イル・ムッキオという1970年にデビューアルバムをリリースしているプログレッシブロックグループに参加し、それ以降の最後の2枚のシングル盤をレコーディングしていたという事が判明していて、その盤にはクレジットは無いものの、恐らくはジャケット写真に写っているヒゲを生やしたお方がルチアーノバッソご本人と思われるという次第。このように70年代には、若い頃にロックにも興味を持ってしまったクラシック系のミュージシャンというのはそれこそ枚挙にいとまがないほどなので、それこそキースエマーソン、ダリルウェイ、トレースのリックファンダーリンデン、エスペラントのレイモンドヴィンセントなどなど、特にプログレ系の演奏者というのは勝手に好きなようやっていたら知らないうちに周囲からプログレッシブロックだなんて呼ばれていたってな状況だったのは想像に難くないところ。
そして本作へ。こちらは上記のイル・ムッキオでの経験を経たルチアーノ・バッソが遂にソロミュージシャンとして出発する事を決意し、それまでの紆余曲折で積みあがった経験値をフル稼働させてブチ撒けてみたデビューアルバムがこちら。という訳で、まずは編制から。ルチアーノ・バッソ(ピアノ、オルガン、メロトロン、エレクトリックピアノ、チェンバロ)を中心に、イタリアMellowから発掘録音盤がリリースされ、ようやくその存在が明らかになった Le Nuvole Di Pagliaに在籍し、その後はイタリアのロルケストラレーベルから数枚のアルバムがリリースされている、ポストフリーインプロバンド、Organico Di Musica Creativa E Improvvisata に正式メンバーとして在籍した、マウロ・ペリオット(各種ベース)、ルチアーノバッソのソロ名義2作目にも参加しているマッシモ・パルマ(チェロ)、そのほか無名の3人、リッカルド・ダパール(ドラムス)、ミケーレ・ゾルジ(ギター)、ルイージ・カンパラーニ(ヴァイオリン)、音響エンジニアはオパスアバントラの2作目、ヌオヴァイデアの初期名作群、ストルミーシックス、クラウディオロッキなど、イタリアンロックの重要作品を数多く手がけたリーノカストリオッタによる布陣。内容は70sイタリアンクラシカルシンフォニックロックの王道といっても良いほどの内容で、ルチアーノ・バッソの経験値から絞り出されたバロック音楽からモダンクラシカルに至る西欧クラシック音楽のエッセンスを随所に散りばめ、それをライブラリーミュージック系のリズムセンスでもってプログレ化したような独特のミクスチャー感覚などは70sイタリアンプログレの渦中ではあまり見られないセンス。それこそクエッラヴェッチアロカンダ、ダリルウェイのウルフ、アニーハズラムのルネッサンス、ニュートロルスのコンチェルトグロッソにも通じる、これも紛う事なき70sイタリアンプログレ伝説渦中の逸品。 LUCIANO BASSO-voci(vynil magic)
コンディション:★盤は中古盤として並品(軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し)、ジャケットは中古盤として並品(目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり)、プラケースは中古盤として並品(スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります)★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★
★送料(ユウメール):CD1枚¥180、CD2枚¥215、CD3枚~4枚¥300★郵便料金改定に伴いまして(CD5枚以上は枚数制限無し)及び(LP盤1枚~2枚)は定形外郵便(規格外)での扱いとなります。送料は¥500★