【HYSTERIC GLAMOUR 2nd TYPE デニムジャケット/507XXモチーフ/日本製/USED加工/新品未使用/サイズS】
デニムジャケットの歴史には、完成された「型」があります。そのひとつが、1950年代のLevi’s 507XX、いわゆる“2nd TYPE”。
1stの無骨さを残しながら、左右対称の2ポケットとフロントプリーツによってデザインとしての完成度を一気に高めた名作。その歴史的なフォルムを、ただ忠実にコピーするのではなく、HYSTERIC GLAMOURというフィルターを通して再構築した一着です。
今回出品するのはHYSTERIC GLAMOURのデニムジャケット。品番は「01191AB10」、サイズS。品質表示には綿100%、日本製と記載されています。
まず、このジャケットを語るなら、その原型となった“2nd”について触れないわけにはいきません。
Levi’s 507XXは1950年代前半に登場し、1962年頃まで生産されたとされるデニムジャケット。前身である506XX、通称“1st”が片胸ポケットだったのに対し、507XXでは左右にフラップ付き胸ポケットを配置。さらに1stの背面にあったシンチバックを廃し、ウエストのアジャスターへと変更されました。フロントに走る特徴的なプリーツも含め、現在私たちが「2nd」と呼んでいるデザインの基本形がここで完成します。 古着屋JAM(ジャム)
そして面白いのは、507XXが単なるワークウェアの進化形ではなく、「デニムが労働着から若者のファッションへ移っていく時代」に生まれた服だったこと。
1950年代のアメリカでは、ジーンズはもはや作業着だけのものではありませんでした。映画、音楽、バイカー、若者文化と結び付きながら、デニムそのものが反抗や自由を象徴する衣服へ変わっていく。その時代の真ん中に存在していたのが2nd TYPEです。 セカンドストリート
そんな1950年代のアメリカンヴィンテージを、1980年代以降の日本のストリートとロックカルチャーの感覚で料理したらどうなるのか。
その答えのひとつが、このHYSTERIC GLAMOURだと思います。
HYSTERIC GLAMOURがスタートしたのは1984年。デザイナーは北村信彦。1962年東京生まれで、東京モード学園を卒業した1984年にオゾンコミュニティへ入社し、同じ年、わずか21歳でHYSTERIC GLAMOURをスタートさせました。 Hysteric Glamour
北村信彦というデザイナーの面白さは、アメリカンカジュアルを単なる「古き良きアメリカへの憧れ」で終わらせなかったところにあります。
10代半ばから強烈にロックミュージックへ傾倒し、ブランド設立当初からロックとファッションを融合。ソニック・ユース、プライマル・スクリーム、パティ・スミス、コートニー・ラブなど数多くのミュージシャンと交流しながら、ヴィンテージウェア、ロック、ポルノグラフィティ、現代美術、写真、広告、マスプロダクトといった異なる文化をひとつの服の中に混ぜ込んできた人物です。テリー・リチャードソン、森山大道、荒木経惟といった写真家の作品集制作にも携わっており、単なる服飾デザイナーという枠だけでは語り切れない存在でもあります。 Hysteric Glamour
現在のHYSTERIC GLAMOUR自身も、ブランドの核を「デニム、ミリタリー、ワーク、アウトドアを核とするアメリカンカジュアル」とし、そこへ1960〜80年代のロック、アート、ポップカルチャーを注ぎ込むブランドだと説明しています。 Hysteric Glamour
だからこそ、HYSTERIC GLAMOURのデニムは面白い。
いわゆる復刻専業ブランドとは少し立ち位置が違います。ヴィンテージの縫製仕様や生地感を研究しながらも、「昔のものをどこまで忠実に再現したか」だけをゴールにはしていない。ヴィンテージを素材として理解したうえで、シルエット、加工、カルチャー性まで含めて“ヒスの服”へ持っていく。
本品にも、その姿勢が非常によく表れています。
ベースになっているのは一目で分かる2nd TYPE。左右対称に配置されたフラップ付き胸ポケット、その間を縦に走るプリーツ、プリーツを固定する横方向のステッチ、ショート丈を基調としたボックスシルエットなど、507XXを想起させる王道の構成です。
特にフロントの表情が良い。
2つの胸ポケットと中央のプリーツが生み出す左右対称の顔は、1stの荒々しいワークウェア感とはまた違う、2ndならではの端正さがあります。現代でも世界中のブランドがこの型を作り続けているのは、それだけデザインとして完成されているからでしょう。
そこへHYSTERIC GLAMOURらしいUSED加工が入ります。
全体は新品の濃紺デニムではなく、何年も着込んだヴィンテージのようなブルー。縫い目、襟、前立て、ポケットのフラップ、袖口、裾などには濃淡が生まれ、ステッチ際には自然なアタリを思わせる表情が出ています。
この「最初から時間が経過しているように見える」加工こそ、本品の大きな魅力です。
HYSTERIC GLAMOURは公式にも、素材・縫製だけでなく「加工」まで含めたクラフツマンシップをブランドの重要な要素として掲げています。ヴィンテージピースへの敬意を持ちながら、現代の技術も取り入れるという思想が、この一着にもよく表れていると思います。 Hysteric Glamour
そのため、写真で確認できる襟、ポケット、前立て、袖口、裾、縫製部分などの色落ち・アタリ・フェード感は、基本的に元々施されているUSED加工によるものです。
ここは状態について誤解のないよう、特に強調しておきます。
本品は下げ札こそありませんが、新品未使用品です。
写真ではかなり着込まれたデニムジャケットのように見えますが、これは実際の長期着用によって生じたエイジングではなく、製品本来のUSED・ヴィンテージ加工による表情です。加工によるアタリや色ムラ等を「使用によるダメージ」と誤認されないようお願いいたします。
そしてディテールを眺めていくと、細かな部分にもヒステリックらしさがあります。
フロント、胸ポケット、袖口、裾には「HYSTERIC GLAMOUR」の文字が入ったオリジナルメタルボタンを使用。ヴィンテージの2ndそのものを装うのではなく、あくまでHYSTERIC GLAMOURのプロダクトであることを主張しています。
襟裏には「THE ORIGINAL QUALITY / HYSTERIC GLAMOUR / SINCE 1984」と入ったブランドパッチ。
この“SINCE 1984”も、この服を考えるうえでは重要です。
1950年代のアメリカで完成したデニムジャケットの型を、1984年に東京で始まったブランドが再解釈する。
オリジナル507XXからHYSTERIC GLAMOURまで、その間にはおよそ30年の時間があります。そして今となってはHYSTERIC GLAMOUR自体にも40年以上の歴史がある。2025年にはブランド設立40周年を記念した336ページの『HYSTERIC SCRAP BOOK 1984-2024』まで刊行されました。 Hysteric Glamour
つまり、これは単なる「リーバイスっぽいGジャン」ではありません。
アメリカンワークウェアの歴史、その服をファッションへ変えていった1950年代のユースカルチャー、さらにそれを日本で吸収した1980年代以降のロック/ストリート文化。そのいくつもの時間軸が重なっているところに、このジャケットの面白さがあります。
HYSTERIC GLAMOURらしいグラフィックが全面に入った服ももちろん魅力的ですが、こういう一見すると極めてオーセンティックなアメカジでありながら、細部を見ると完全に「ヒス」という服にはまた別の格好良さがあります。
しかも日本製、綿100%。
サイズはSです。
実寸は平置き直線で、
肩幅:約45cm
身幅(脇下直線):約50cm
袖丈:約60cm
着丈:約56cm
素人採寸ですので多少の誤差は御理解下さい。
短めの着丈とコンパクトなバランスも2ndタイプとの相性が良く、Tシャツの上にジャストで羽織るのはもちろん、細身のブラックデニムやスラックス、ワイドパンツなどに合わせても面白いと思います。
現在では507XXというデザイン自体がアメカジの枠を越え、ひとつの普遍的なジャケットフォーマットになりました。
その完成された1950年代の型に、北村信彦が1984年以来作り上げてきたHYSTERIC GLAMOURの美意識を重ねる。
古着そのものではない。しかし、新品のデニムジャケットとも違う。
最初から何年も生きてきたような顔を持つ、HYSTERIC GLAMOUR流の“2nd”。
ヴィンテージデニムが好きな方はもちろん、90年代〜2000年代以降の日本のファッション、ロックカルチャー、HYSTERIC GLAMOURのアーカイブが好きな方にもおすすめしたい一着です。
下げ札はありませんが新品未使用品です。繰り返しになりますが、全体の色落ち、アタリ、フェード、縫製部分の擦れたような表情などは、元々施されているUSED・ヴィンテージ加工によるものです。商品の特性をご理解いただいたうえでご検討ください。
ゆうパケット匿名配送・送料無料で発送いたします。
【取引のお願い】
イタズラ落札・購入意思のない入札防止のため、落札後24時間以内にご連絡、落札後48時間以内にお支払いをお願いいたします。お支払いが遅れる場合は、必ず事前にご連絡ください。また、評価内容や過去の取引履歴等からお取引に大きな懸念があると判断した場合、予告なく入札の取消し、または落札者削除を行う場合があります。あらかじめご了承ください。


(2026年 10月 1日 21時 29分 追加)
ZN61-946