いま、日本という国は、未曾有の長寿時代を迎えています。これまで誰も考えもしなかった「百歳人生」という大海を、海路をもたずに航海しなくてはいけないのです。経済的に、どうしたら生活できるか。衰えていく体をどうするか。介護はだれがしてくれるのか。そこあるのは、悠々自適の老後という牧歌的な世界ではなく、あとの50年をどう生きるかという、重苦しい課題なのです。ここに、これまでの古典や哲学、思想、人生論をそのまま当てはめることはできません。