

○マゼールVPO マーラー 第5番 1983年 ライヴ
FKM-CDR381/2 (CD-R2枚組)
シューベルト
交響曲第5番変ロ長調 D 485
マーラー
交響曲第5番嬰ハ短調
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール
1983年4月21日 東京 ライヴ
マゼール&ウィーン・フィル伝説の東京ライヴ。
甘美な情緒に流れることなく、明晰な構成感を保ちながらまとめ上げられたシューベルトはマゼールの得意曲であり、正規録音も61年BPO、2001年BRSO(L)の2種がある。ウィーン・フィルの木管はこの上なく典雅で、弦も柔らかな歌心を失わず、古典的均衡の美しさが際立つ。一方で、機能性を徹底したマゼールらしい精密なアンサンブルは、ときに即興的な愉悦よりも造形美を前面に押し出し、非常に端正。
マーラーは言うまでもなくこの来日公演の白眉。巨大な作品を隅々まで見通したマゼールの統率力は圧倒的で、ウィーン・フィルも絢爛たる金管と艶やかな弦で応えている。アダージェットは感傷に溺れず透明で気品ある歌を聴かせ、終楽章では精緻な対位法が鮮明に浮かび上がり、華麗さと構築性が高い次元で融合した名演。
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