戦後世界にあって、科学と外交という一見無縁にみえる存在は、核兵器やエネルギー問題を通して深い関連をもっていた。冷戦終結後の今日も「負の後始末」とともに、環境問題が大きく立ちはだかっている。科学技術が国際関係に影響するばかりでなく、国際関係のあり方が科学技術の進む方向を支配する状況は変わっていない。エネルギー産業界20年、外交官生活10年のキャリアをもつ筆者が、体験に即して国際協力のあり方を問う。