ロジャー・パルバース著、「100分de名著 『宮沢賢治; 銀河鉄道の夜』」です。NHK出版、2011年12月刊。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで240円です。

★内容: 二人の少年ジョバンニとカムパネルラの、美しい天上の旅と永遠の別離。『銀河鉄道の夜』は、未完の作品ながら、色褪せることなく読み継がれている。孤絶や悲しみを常に抱えつつ、宮沢賢治は故郷・花巻の地から小さな物語を生み出し続けた。遺されたその結晶は、独自の自然へのまなざしと、短くはりつめたその生涯に燃え続けた意志とを、今も静かに映し出す。「悲しみを、いかにして乗り越えるか」 ―― 本作は、生者も死者も等価に描きだし、独自の自然観と未来観を表現した。東北が生んだ稀代の夢想作家が、その生涯を賭して伝えたかったことを辿る。とこしえに輝く一条の光が、私たちを新たな夢想へといざなう。

★宮沢賢治は1896年(明治29年)、岩手県稗貫郡川口村(現・花巻市)生まれ。1918年、盛岡高等農林学校(現:岩手大学農学部)卒業。研究生を続けこのころ童話の創作を始めるが、結核によると思われる肋膜炎を患い、後に肺炎をいくども患う要因となった。1921年、稗貫農学校(現:花巻農業高校)教師に就任。1922年に最愛の妹トシが亡くなり、2年後にその心象を綴った詩集『春と修羅』を出版。1926年に教師を退職、別宅で農業や芸術を教える生活を始め、その傍らで郷土岩手に基づいた創作を行った。自然と農民生活で育まれた独特の宇宙的感覚や宗教的心情にみちた詩や童話をかき、作品中に登場する架空の理想郷に岩手をモチーフとしてイーハトーブと名づけた。主な著作に『注文の多い料理店』、『雨ニモマケズ』、『銀河鉄道の夜』、『風の又三郎』など。1933年死去(享年37)。生前は無名に近かったが没後、草野心平らにより作品群が広く知られ国民的作家となっていった。

★著者、ロジャー・パルバース(Roger Pulvers)は1944年、米国ニューヨークでユダヤ人の家庭に生まれる。のちにオーストラリア国籍取得。作家、劇作家、演出家。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)卒業後、ハーバード大学大学院ロシア地域研究所で修士号取得。ワルシャワ、パリ留学を経て、1967年初来日。京都産業大学、キャンベラのオーストラリア国立大学などを経て、東京工業大学教授(のち名誉教授)、同大学世界文明センター長を務めた。この間、芝居の演出活動、小説や映画脚本の執筆など各方面で活躍し、映画『戦場のメリークリスマス』の助監督としても知られる。著書に『旅する帽子 小説ラフカディオ・ハーン』、『ライス』、『日本ひとめぼれ』、『ほんとうの英語がわかる 51の処方箋』、『英語で読み解く賢治の世界』、『星砂物語』など多数。宮沢賢治の作品を翻訳・紹介し、宮沢賢治賞や野間文芸翻訳賞を受賞。旭日中綬章、オーストラリア勲章を受章。

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