


【商品タイトル】
ジョスカン・デ・プレ:作品集~モテトゥスとシャンソン集
ザ・ヒリヤード・アンサンブル 指揮:ポール・ヒリアー
【作品について】
ジョスカン・デ・プレ(1450年代半ば~1521)は、ルネサンス期フランドル楽派を代表する大作曲家で、宗教曲・世俗曲の両面で後世に絶大な影響を残しました。本盤には、彼の代表的なモテトゥス(宗教的合唱曲)とシャンソン(世俗歌曲)が併せて収められており、ジョスカンの多面的な作曲様式を一枚で概観できる好企画盤となっています。冒頭を飾る「アヴェ・マリア」は、当時から現代に至るまでジョスカンの最も広く愛奏されるモテトゥスの一つで、明快な模倣書法による端正な美しさが際立ちます。「わが子、アブサロン」は、旧約聖書のダビデ王が息子アブサロムの死を嘆く場面を描いた沈痛な作品で、低い音域を活かした異例の響きで知られています。シャンソン集では、素朴で軽妙な「こおろぎは良い歌い手」や「かわいいしし鼻娘」といった小品から、畏友オケゲムの死を悼んで書かれた「森のニンフ、泉の女神(オケゲムの死を悼む挽歌)」まで、ジョスカンの幅広い作風が楽しめます。演奏するザ・ヒリヤード・アンサンブルは、1970年代に結成された英国の男声ヴォーカル・アンサンブルで、ポール・ヒリアー率いる初期の黄金期に、EMIの「Reflexe」シリーズで数々の中世・ルネサンス音楽の名録音を残しました。本盤は1983年、ロンドンのテンプル・チャーチで西独WDRケルンとの共同制作により録音されたもので、日本盤の解説(今谷和徳氏、1991年執筆)によれば、発売されるとまたたく間に各地で品切れとなり、ヒリヤード・アンサンブルの代表盤として高く評価されてきた1枚です。
【聴きどころ】
「アヴェ・マリア」冒頭の、各声部が順番に旋律を模倣しながら積み重なっていく導入部は、ジョスカンの模倣様式の到達点として名高く、本盤の白眉といえる箇所です。「わが子、アブサロン」では、低声部を活かした重厚な響きが、父の悲しみを見事に音楽化しています。一方でシャンソン集では、鳥や虫の鳴き声を模した「こおろぎは良い歌い手」のようなユーモラスな小品も収められており、宗教曲とは異なるジョスカンの軽妙な一面を味わえます。ヒリヤード・アンサンブルの、柔らかく厚みのあるハーモニーが、テンプル・チャーチの豊かな残響とあいまって、荘厳さと親密さを兼ね備えた美しい響きを作り出しています。
【収録曲】
1.アヴェ・マリア(6:50)
2.わが子、アブサロン(4:26)
3.聖霊よ、来たりたまえ(8:09)
4.深き淵より(8:23)
5.(a)スカラメルラが戦争に行く/(b)コンペール曲:スカラメルラが戦争に行く(1:36)
6.主よ、私はあなたに期待した(2:14)
7.こおろぎは良い歌い手(1:50)
8.はかりしれぬ悲しさ(2:02)
9.かわいいしし鼻娘(カミュゼット)(1:01)
10.私は嘆く(2:08)
11.茂みのかげで、朝(2:12)
12.愛さずにはいられない(3:46)
13.オケゲムの死を悼む挽歌(森のニンフ、泉の女神)(5:48)
(⑤-(b)を除き、以上すべてジョスカン・デ・プレ作品)
【演奏】
ザ・ヒリヤード・アンサンブル
指揮:ポール・ヒリアー
カウンター・テノール:デイヴィッド・ジェームズ、アシュリー・スタフォード
テノール:ポール・エリオット、リー・ニクソン、ロジャーズ・カーヴィー=クランプ、ニコラス・ロビンソン
バリトン:ポール・ヒリアー
バス:マイケル・ジョージ
【録音情報】
録音:1983年2月14日~16日、テンプル・チャーチ(ロンドン)
プロデューサー:ゲルト・ベルク
バランス・エンジニア:ネヴィル・ボイリング
西独WDRケルンとの共同制作
発売:1984年(EMI Records Ltd)
日本盤解説:今谷和徳(1991年8月執筆)
【レーベル・品番】
EMI「Reflexe」シリーズ(Angel Digital)
国内盤(東芝EMI株式会社、Made in Japan)
品番:TOCE-7436
バーコード:4988006664142
【コンディション】
ケース :少しのスレ有り
歌詞カード :スレ・汚れ無し
盤 面 :スレ・キズ無し
帯 :無し