★1991年刊  定価1400円(現在定価1760円 現在版元品切れ・重版未定)  32㌻  29×22㌢  ハードカバー製本  表紙カバーあり


★原作  ハンス・クリスチャン・アンデルセン

★再話  マーガレット・マロ―二―

★絵   ラズロ・ガル


★まるで絵画のような表紙のイラストが印象的な本作。手掛けたのはラズロ・ガルで、もともとは1mほどのキャンバスに描かれたものだったそうです。その壮大さと優雅さにページをめくるたびに圧倒されてしまうでしょう。
文章は、原作をもとにマーガレット・マローニーが再話したもの。細かな描写なども省略されておらず、原作の世界観をしっかりと楽しめるでしょう。
文章量も多いので小さなお子さんが絵本として読むのは難しいですが、ゆっくりと読み聞かせをしてあげてもいいかもしれません。
★遠い海の遥か沖合では、水がヤグルマギクのように青く、水晶のように透き通っています。海の底には人魚の姫たちが住んでいましたが、いちばん末の人魚姫が、こともあろうに人間の王子に恋をしてしまいました……。
王子のそばにいたいばかりに、美しい声を失くし、しまいには自らの命をもうしなうはめになるこの人魚姫のお話は、たしかに悲しく、残酷ではありますが、最後に人魚姫は王子の愛よりも大切なものを手に入れることになります。そこには、しずかな至福さえも感じられます。
無償の愛をうたいあげたアンデルセンの不朽の名作を、気鋭の画家ラズロ・ガルが憂いをおびた美しい画面に結晶させています。

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