五摂家鷹司家の信平は十五歳で京から江戸に出、三代将軍家光の正室だった姉孝子の口添えで、将軍家の旗本になった。その後、紀州徳川家から松姫を娶り、嫡男福千代も生まれ、二千四百石である。諸大名が登城する朔日の朝、登城してきた信平は、本丸を守る脇門が開けられ、門前には門番たちが倒れているのに出くわした。血刀を下げた若い刺客が…。