100ページのブックレットが付属し、通常のプラスチックケースが紙のケースに入った豪華な装丁のもので、1000枚限定盤の304番目のもので、自筆のサインとシリアルナンバーが書かれています(画像5右)。

中古です。
レンタル落ちではありません。再生確認済みです。
紙カバーには経年のスレ、隅のアタリ、薄汚れがあります(画像1~4)。
ブックレット内部の綴じ部分にはごくわずかの黄ばみがあります。
盤面は新品同様にきれいです。
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【希少・サイン入】ルイス・デ・パブロ:フルート作品集&管弦楽曲集(col legno)

現代スペイン音楽の巨匠、**ルイス・デ・パブロ(Luis de Pablo)の重要作を収めた貴重な1枚です。本品はブックレット内に作曲家本人の直筆サインとシリアルナンバー(304/1000)**が記された、限定1000枚の特別エディションです。

■ 本盤の価値と収録内容

バスク政府の支援により制作された「バスク作曲家コレクション」の第1弾。現代音楽の名門レーベル **col legno(コル・レーニョ)**による、資料的価値も極めて高いアルバムです。

1. 海における形象 (Figura en el Mar, 1988-89)

  • 演奏: ピエール=イヴ・アルトー(fl)、ジョゼップ・ポンス指揮、ロレーヌ・フィル
  • フランス文化省委嘱作。フルートとオーケストラのための協奏曲的な作品で、『源氏物語』やセルバンテス、カベサ・デ・バカといった文学的象徴を「音の絵画」として構築。独奏者はバスフルートやオクトバスフルートまで駆使します。

2. 激しいメリスマ (Melisma Furioso, 1990)

  • 演奏: ピエール=イヴ・アルトー(fl)
  • サントリーホールでの初演のために書かれた独奏フルート曲。デ・パブロが敬愛するフェデリコ・モンポウへの引用が含まれ、超絶技巧と詩的な静寂が同居する意欲作です。

3. 風の道 (Senderos del Aire, 1987)

  • 演奏: 岩城宏之指揮、東京都交響楽団
  • サントリーホールの委嘱により武満徹に献呈された重要作。大編成オーケストラの中で、E♭クラリネットとスティールドラムが特異な色彩を放ちます。30もの音楽的断片が高速で変化していく圧巻の音像です。

■ ブックレット解説の要約

(解説執筆:ハンス・オストランド、ルイス・デ・パブロ ほか)
  • 作曲家像: デ・パブロは「知恵(知的確信)」と「強烈な感情」を両立させる、現代音楽界におけるホモ・サピエンスとホモ・ルーデンス(遊ぶ人)の完璧な融合であると評されています。
  • 創作理念: 自作について「現代にさらなる複雑さを加えるため、そして喜びと知識を増大させるために情熱を注いでいる」と語っています。
  • 日本との縁: 武満徹への献呈やサントリーホールでの初演など、日本文化や日本の聴衆との深い繋がりが各作品の背景に記されています。

作曲家ルイス・デ・パブロの音楽哲学
(解説:ハンス・オストランド、トマス・マルコ)
  • 「巨匠」の再定義: ポスト・ロマン主義以降、「傑作(マスターピース)」という概念が希薄になった現代において、デ・パブロは知的な構成力と豊かな詩情を両立させることで、再び「巨匠(マスター)」のあり方を体現していると評されています。
  • 知恵と感情の融合: 彼は「感情に流されがちな音楽家には珍しく、知的確信を伴う知恵(Wisdom)を備えている」と評され、理知的な構造の中に、聴き手を動かす強力な感情を共存させています。

各収録作品の核心(作曲家自身のコメントより)

  • 『海における形象』—— 音楽による文学的対話 フルート独奏がC管、ピッコロ、バス、さらに極めて珍しいオクトバスフルートまで持ち替える多色彩な協奏曲です。タイトルにある「源氏物語(紫式部)」や「アルジェの監獄(セルバンテス)」といった文学的言及は、単なる物語の描写ではなく、「音楽へと変換された詩的テキスト」であり、音が映像のように浮かび上がる「音の絵画」として構成されています。
  • 『激しいメリスマ』—— 楽器への挑戦と敬愛 名手ピエール=イヴ・アルトーのために書かれたこの曲は、「独奏フルート曲としては異例なほどの長さ」を持ち、作曲家自身にとっても楽器の限界への挑戦でした。熱狂的なアラベスクが続いた後、終盤で彼が深く敬愛するカタルーニャの作曲家フェデリコ・モンポウの旋律が引用され、静かな祈りのように閉じられます。
  • 『風の道』—— 武満徹へのオマージュ サントリーホールの委嘱により書かれ、親交の深かった武満徹に献呈された作品です。「描写音楽ではなく、高速で流転する音楽的イメージの連鎖」と定義されています。フルオーケストラの響きの中に、スティールドラムが加わることで、独特の「曖昧さ(ニュアンス)」と非ヨーロッパ的な色彩が持ち込まれている点が、デ・パブロ独自のオーケストレーションの妙と言えます。

制作背景

  • バスクの誇り: 本盤はバスク政府の全面的な支援を受けて制作されました。ビルバオ出身のデ・パブロが、自身のルーツであるバスクの文化振興に深く寄与していたことを示す、記念碑的なドキュメントとしての側面も持っています。