【Levi’s 70530-04 デニムカバーオールジャケット/ユーロリーバイス/2000年15週製造/Made in Tunisia/サイズM】
1853年、サンフランシスコで誕生したLevi’s(リーバイス)。
鉱夫や労働者のためのリアルワークウェアとして始まったこのブランドは、
20世紀後半以降、単なる“作業着メーカー”ではなく、
カルチャーやファッションそのものを更新し続ける存在へと変化していきました。
501、
506XX、
507XX、
70505――。
ヴィンテージリーバイスの歴史はあまりにも有名ですが、
実はファッションとして見た場合、
かなり異質で面白いのが
1990年代末〜2000年代前半のリーバイスです。
この時代、
リーバイスは従来の“アメリカンクラシック”の枠を越え、
ヨーロッパ的モード感覚や、
立体裁断、
ミニマルデザイン、
再構築的アプローチを積極的に取り入れていきます。
象徴的なのが、
・LEVI’S RED
・LEVI’S engineered
・LEVI’S Redloop
・LEVI’S Signature
・LEVI’S fenom(fragment design 藤原ヒロシ)
などの存在。
特にLEVI’S REDは、
当時のリーバイスとしては異例とも言えるほど前衛的で、
従来の“アメカジ文脈”とはまったく違う空気を放っていました。
そして有名なのが、
LEVI’S RED初期に関する
「unknown designer(招待デザイナー非公表)」という話。
当時リーバイス側は、
外部から招いたデザイナーについて詳細を明かさず、
“unknown”という形で扱っていた時期がありました。
そこに加えて、
・タグやステッチワークのミニマルさ
・再構築的パターン
・ワークウェアの再編集感
・匿名性を感じさせるデザイン思想
などが、
当時Maison Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)がやっていた空気感と重なったことで、
「実はマルジェラ本人、あるいは周辺デザイナーが関わっていたのでは?」
という都市伝説まで生まれることになります。
真相は現在でも明確ではありませんが、
少なくとも、
当時のLevi’sがそれくらい“普通のデニムブランドではなかった”
ということは確かです。
今回出品する70530-04も、
まさにその時代の空気を色濃く感じさせる一着。
Made in Tunisia(チュニジア製)。
品質表示タグの「00 15」表記から、
2000年15週製造と推測できる個体です。
いわゆる“ユーロリーバイス”の系譜で、
アメリカ本国企画とは少し異なる、
ヨーロッパ視点のデザイン感覚が非常に強い。
まず特徴的なのが、
カバーオールなのに、
どこかテーラードジャケットのような空気を持っている点。
一般的なワークカバーオールのような
無骨さ・荒々しさ一辺倒ではなく、
・縦長気味のシルエット
・低めに配置された大判ポケット
・曲線を描く切り替えライン
・やや細めのアーム
・ミニマルな胸ポケット
など、
かなり“ファッション寄り”の設計になっています。
特に、
LEVI’S engineeredを思わせる
立体的なパターンラインは非常に印象的。
単なるヴィンテージ復刻ではなく、
「ワークウェアをモード的に再解釈する」
という思想がしっかり感じられます。
さらに生地感も面白い。
70505や70506系USAリーバイスに見られる
ゴリッとした硬質なデニムというより、
どこかしなやかで柔らかい、
ヨーロッパ衣料らしい質感。
この辺りも、
当時のLEVI’S engineeredやLEVI’S RED周辺に通じる感覚があります。
そして個人的には、
近年あまりにも506XXや507XX、
いわゆる“ヘリテージ復刻文脈”ばかりが神格化され過ぎているからこそ、
こういう時代のリーバイスが逆に面白いと思っています。
もちろん506XXや507XXは歴史的名作です。
ただ、
「ヴィンテージの忠実再現」だけがリーバイスの魅力ではない。
むしろリーバイスというブランドは、
時代ごとに失敗もしながら、
実験しながら、
カルチャーに寄り添いながら進化してきたブランドです。
そう考えると、
この90年代末〜2000年代前半の
“モードとデニムの境界線を探っていた時代”
のリーバイスには、
現代から見るとかなり独特な魅力があります。
王道ヴィンテージとは違う。
でも確実にリーバイスの歴史の一部。
むしろ今、
506XXや507XXが“定番化”したからこそ、
こういう少し捻れた時代のリーバイスを着るほうが、
カウンター的で格好良い気もします。
現在のY2Kリバイバルや、
2000年代再評価の流れの中で見ると、
かなり今っぽい一着。
しかも、
当時はまだ“普通の服”として着倒されていたジャンルなので、
現存数は意外と少ない。
ヴィンテージでもない。
現行でもない。
でも確実に“あの時代”の空気を持っている。
そんな、
90年代末〜2000年代初頭リーバイス特有の面白さが詰まった一着だと思います。
サイズ表記はM。
・肩幅 46cm
・身幅 56cm
・袖丈 58cm
・着丈 74cm
素人採寸ですので多少の誤差は御理解下さい。
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他にもヴィンテージや現行古着を多数出品しております。
迅速に発送いたしますので、ぜひこの機会にご検討ください。
よろしくお願い致します。
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