新書です。 きれいなほうです。
『平家物語』といえば栄枯盛衰の物語として有名ですが、本書は、作品の人間ドラマとしての側面に光を当てて、その魅力を存分に伝えます。
主要登場人物は、平清盛、木曽義仲、源義経、そして建礼門院。さらにそこに絡むのが、物語の「陰の主役」といわれる後白河法皇、そして身内ですら断ち切る非情さをもつ、源頼朝の存在です。歴史物語の名語り手である作家・見延典子氏の筆によって、愛と滅びの運命に翻弄された人々の姿が生き生きと蘇ります。その斬新な視点は、作品の中で歴史上の人物たちとの新しい出会いを読者に約束することでしょう。大河ドラマをもっと楽しめる1冊です。
本書のもうひとつの特徴として、ストーリーを楽しめるだけでなく実際その地を訪れて過去の英雄たちの足あとをたどれるよう、地図や写真もふんだんにのせた贅沢なつくりになっています。巻頭にはカラーの口絵を掲載し、本文中には多数の豪華写真、さらにアクセス情報や周辺ガイドも満載。
ぜひ、本書を片手に歴史舞台を訪ね、過去の英雄たちと時を越えて対話してみませんか。