6CD
廃盤

ヴォーン=ウィリアムズ:
交響曲全集

アンドレ・プレヴィン(指揮)
ロンドン交響楽団

プレヴィン若き日の傑作、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集が復活。ロンドン交響楽団の音楽監督として充実した活動をおこなっていた時期のプレヴィンだけに、演奏はどれも見事なもの。ボールトとはまた違った意味で、作品の持ち味を徹底的に引き出した名演としていまだに人気の高いのも十分に頷ける活気のあるアプローチ。有名なバス・テューバ協奏曲は、ロンドン交響楽団首席奏者だった名手ジョン・フレッチャーがソロをとっており、いまだにこれを凌ぐものはないとされるほどの優れた演奏が楽しめます。
なお、レコーディングは、RCAとデッカの混成チームでおこなわれており、プロデューサーはRCAのピーター・デルハイム、エンジニアはデッカの辣腕、ケネス・ウィルキンソンとジェームズ・ロックが担当、素晴らしい音質に仕上げています。

■海の交響曲(交響曲第1番)
■ロンドン交響曲(交響曲第2番)
■田園交響曲(交響曲第3番)
■交響曲第4番へ短調
■交響曲第5番二調
■交響曲第6番ホ短調
■南極交響曲(交響曲第7番)
■交響曲第8番ニ短調
■交響曲第9番ホ短調
■『ワスプ』序曲
■バス・テューバ協奏曲
■アカデミックな協奏曲
■『イングランド・オブ・エリザベス』~3つのポートレート

 ジョン・フレッチャー(tub)
 ラルフ・リチャードソン(語り)
 ヘザー・ハーパー(S)
 アンブロージアン合唱団
 ロンドン交響楽団
 アンドレ・プレヴィン(指揮)

 1967~1972年ステレオ録音

こちらで、プレヴィン:諸録音CD,DVDを出品しております。
プレヴィン【ヴォーン・ウィリアムズの交響曲】
交響曲第1番は、詩人ホイットマンの『草の葉』をテキストにし、声楽付きの勇壮な音楽で開始される大作で、正式なタイトルは『海の交響曲』。
続く交響曲第2番は、大都市ロンドンの印象を描き、作曲者自ら最も気に入っていたという描写的な作品で、正式なタイトルは『ロンドン交響曲』。
交響曲第3番は、田園風景の印象と瞑想を美しく音楽化した作品で、正式なタイトルは『田園交響曲』。
次の第4番から正式にナンバリングされるようになり、もともと映画音楽だった第7番を除いて、標題が使われることが無くなりました。
この交響曲第4番は、第2次大戦直前のヨーロッパの不穏なムードを反映した緊迫感みなぎる作品であり、ドラマティックな進行がとても刺激的。加えて激しい終わり方が、全9曲中、実に7曲が弱音で終わるというヴォーン=ウィリアムズの交響曲の中では独特の存在感を主張しています。
続く交響曲第5番は、激しい第4番のあとということもあってか、戦時の作品とはとても思えない、あるいはそれゆえにか、穏やかで安らかな世界を追求した内面的な音楽です。
交響曲第6番は、戦中から戦後にかけて書かれ、第4番の世界の再現・発展形ともとれる過激で凶暴な迫力に満ちた音楽が強烈な傑作。テナー・サックスが醸し出す退廃的な雰囲気、連打されるバスドラの迫力は圧巻です。
交響曲第7番は、描写的な映画音楽『南極のスコット』を再構築した作品で、正式なタイトルは『南極交響曲』。ヴォーン=ウィリアムズ版『アルプス交響曲』ともいうべきパノラマ的な面白さが聴きものとなっています。多数の打楽器や、オルガン、女声合唱、ソプラノ独唱などの効果的な使用も印象的です。
続く交響曲第8番は、二管編成のオーケストラに5人の打楽器奏者を要する編成により、主題のない変奏や、行進曲風スケルツォ、カヴァティーナ、トッカータなどがあらわれる凝った作品。
最後の交響曲第9番は、作曲者の死の直前、80代なかばの創作ですが、そこで支配的な詠嘆や諦観といったムードは、生涯最後の作品にふさわしいものなのかもしれません。テナー&アルト・サックスの使用もユニークです。

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