1937年11月、スペイン保護領モロッコのララシュから、カナリア諸島ラス・パルマスへ差し出された軍事検閲カバーです
スペイン領モロッコは1936年7月の軍事蜂起の発端となった地域であり、カナリア諸島はフランコがモロッコへ移動して反乱軍の指揮を執る直前まで駐任していた場所です
両地域は蜂起直後から反乱軍の支配下にありました
反乱軍支配下の1937年に発行された30c普通切手は、従来のモロッコの建築・風景図案を継承している一方、同年には軍事蜂起1周年を記念する軍事色の強い切手も発行されています
本カバーにはさらに、フランコの肖像を描いた10c戦傷者支援切手が義務的に貼付されています
通常の郵便料金とは別に戦傷者支援の負担を課す制度による切手貼付けは、軍事検閲印と合わせて内戦下の反乱軍による郵便統制を表しています