久米古美術

商品名
【久米古美術】民 国「金鼎商標 馮桂林 北岩刻 紫砂 方壺 重量290g」馮桂林製 紫砂壺 紫砂壷 茶壺 茶壷 急須 孟臣 宜興紫砂 朱泥 漢詩刻 四方壺 煎茶道具 茶器
寸法・重量
横14.1cm、縦8.2cm、高さ9cm、重量290g
作品の見どころ
民国期の宜興紫砂陶芸を代表する陶工の一人、馮桂林の名を伝える、端正な四方形の紫砂茶壺です。器身は直線を基調とした角形に仕立てられ、横へ伸びる注口と、四角く大きく開いた把手を組み合わせています。丸壺とは異なる幾何学的な構成が特徴で、簡潔な造形の中に力強さと均衡を備えた作品です。

本品は横14.1cm、縦8.2cm、高さ9cm、重量290g。胴部は平らな面を広く取り、角部には明瞭な稜線を設けています。上部には角形の蓋が収まり、中央には小さな四角形の摘みを備えています。蓋の摘み、壺身、把手に至るまで直線的な意匠を統一している点が見どころです。

壺身の一面には大きく漢詩が刻され、中央に「清泉」、右側に「一勺……」と読める文字が見られます。左側には「北岩」と読める署名が添えられており、書と茶器を組み合わせた文人趣味が表れています。詩文の刻線は深浅に変化があり、赤褐色の泥肌に自然な陰影を生み出しています。

底部には方形の印章が確認でき、金鼎商標および馮桂林に関連する銘印として注目されます。金鼎商標は近代宜興紫砂器の製作・流通史に関わる重要な商標の一つであり、こうした銘印を伴う茶壺は、民国期の宜興紫砂文化を考えるうえでも興味深い存在です。

馮桂林は民国期に活躍した宜興紫砂の著名な陶工で、伝統的な紫砂技法を基礎としながら、角形壺をはじめとする端正な器形の制作でも知られています。馮桂林の作品には、造形と装飾を調和させた文人趣味の強い作例が見られ、近代宜興紫砂陶芸を語るうえで重要な人物の一人です。

本品の四方壺も、角形の胴部、直線的な把手、扁平な注口、角形の摘みを組み合わせ、全体に統一感のある構成となっています。丸みを抑えた造形でありながら、角部や肩の仕上げには柔らかな変化が見られ、実用の茶器としての機能性と造形美を兼ね備えています。

器肌は落ち着いた赤褐色を呈し、細かな砂質を感じさせる自然な表情があります。表面には経年による色調の変化や使用痕が見られ、紫砂特有の素朴で温かみのある質感を備えています。装飾を過度に加えず、器形と詩文刻によって作品の魅力を引き出している点も特徴です。

紫砂茶壺は中国宜興を中心に発展した茶器であり、日本でも煎茶道具として古くから親しまれてきました。孟臣壺をはじめとする伝統的な紫砂茶壺の系譜に加え、民国期には新しい造形感覚を取り入れた作品も制作されました。本品はそのような近代紫砂文化を感じさせる一品です。

金鼎商標、馮桂林、北岩刻、四方壺、漢詩刻という複数の鑑賞要素を備え、紫砂壺、紫砂茶壺、茶壷、急須、煎茶道具、宜興紫砂、民国紫砂器などを収集される方にもご覧いただきたい作品です。

なお、作者・製作年代・銘印等については、作品の特徴および掲載写真をもとにした当店の見解を含みます。銘印のみをもって特定の作者による製作を保証するものではございません。詳細は掲載写真をご確認のうえご判断ください。
保存状態
古い品物のため、経年によるスレ・汚れ・小傷・使用痕等がございます。
器肌には細かな色むらや経年による変化が見られます。
蓋、注口、把手、底部印章を含む状態の詳細は掲載写真をご確認ください。
ご入札前にお読みください
古美術品・骨董品という性質上、時代、作者、材質、銘文、印章等の表記は、実物の特徴や伝来情報、参考資料等をもとにした当店の見解を含みます。

鑑定書等が付属する場合を除き、専門鑑定機関による鑑定結果を示すものではございません。商品説明は作品をご覧いただくための参考情報としてお考えください。

古物には経年によるスレ、汚れ、変色、小傷、使用痕等が見られる場合がございます。掲載写真をよくご確認いただき、時代、作者、材質、状態等を含めてご判断ください。

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