90's 解説(寺島靖国)
エリック・アレキサンダー (Ts)
Eric Alexander  (CD)/  Man With A Horn 
Alfa Jazz ALCB-3913
1997年録音
1997年リリース

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 アルバム内容  本作は、1990年代から現代のジャズ界を牽引するテナー・サックス奏者エリック・アレキサンダーが1997年1月20日・21日にニューヨークのクリントン・レコーディング・スタジオにて録音し、日本のレーベル「Alfa Jazz(アルファ・レコード)」から発売した名作アルバムです。当時、期待の若手として注目を集めていた彼の日本デビュー作(通算5作目のリーダー作)にあたります。  

参加ミュージシャン(パーソネル)  ジャズ界の巨匠ピアニスト、シダー・ウォルトンを迎え、エリックのレギュラー・リズムセクションを含む強固な布陣で固められています。一部の楽曲では、後にエリックらと共にフロントを結成する実力派ホーン奏者2名がゲストとして加わっています。 Eric Alexander:テナー・サックス(Tenor Saxophone) Cedar Walton:ピアノ(Piano) Dwayne Burno:ベース(Bass) Joe Farnsworth:ドラムス(Drums) Steve Davis:トロンボーン(Trombone)※トラック4, 5, 8に参加 Jim Rotondi:トランペット(Trumpet)※トラック4, 5, 8に参加  

 作品の特徴  1. 王道のストレート・アヘッド・ジャズ(ポスト・バップ / ハード・バップ) 奇をてらわないオーソドックスでスウィンギーな4ビート・ジャズを展開しています。ジョン・コルトレーンやデクスター・ゴードン、ジョージ・コールマンといった偉大な先人たちの系譜を継ぐ、潤いと骨太さ(ビッグ・トーン)を兼ね備えたエリックの堂々たるブロウが堪能できます。 2. 伝説のグループ「One For All」のルーツ ゲストのジム・ロトンディ、スティーヴ・デイヴィス、そしてドラムのジョー・ファーンズワースは、後にエリックと共に現代ハード・バップの最強ユニットと呼ばれるグループ「One For All」を結成するメンバーです。3管編成(サックス、トランペット、トロンボーン)による楽曲(4, 5, 8曲目)では、往年のアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズを彷彿とさせる、分厚く熱いアンサンブルとソロの応酬が楽しめます。 3. シダー・ウォルトンとの極上のシナジー ジャズ界の至宝シダー・ウォルトンによる洗練されたピアノ・ワークと、若きエリックのみずみずしくも成熟したアプローチが抜群の相乗効果を生んでいます。 

収録曲(トラックリスト)  全9曲が収録されており、スタンダード・ナンバー、メンバーのオリジナル曲、シダー・ウォルトンの名曲がバランスよく構成されています。  曲番 曲名 作曲者 タイム 補足・特徴 1 Man With A Horn Bonnie Lake, Jack Jenney 7:29 表題曲。リリカルでエモーショナルな演奏。 2 Unsung Hero Eric Alexander 8:30 エリックによるオリジナル楽曲。 3 A Time For Love Johnny Mandel 6:09 ジョニー・マンデル作曲の名バラード。豊かな表現力が光ります。 4 G C C J Eric Alexander 6:17 【3管編成】 エリックのオリジナル。アップテンポで熱いモダンバップ。 5 Midnight Waltz Cedar Walton 6:40 【3管編成】 シダー・ウォルトンの代表曲。60年代ブルーノート風の渋いワルツ。 6 My Shining Hour Harold Arlen 6:29 スタンダード・ナンバー。疾走感のあるスウィンギーな名演。 7 Stars Fell On Alabama Frank Perkins 6:47 「アラバマに星降るごとく」として知られる名スタンダード。 8 I Found You Steve Davis 5:25 【3管編成】 トロンボーンの奏者スティーヴ・デイヴィスによる美しく洗練された楽曲。 9 Fiesta Espagnola Cedar Walton 6:03 シダー・ウォルトン作曲。ラテンフレーバーが香るエキゾチックな名曲。  このアルバム『Man With A Horn』の中で、あなたが特に気になっている楽曲や、さらに詳しく知りたいミュージシャンはいますか?もしよければ教えてください! パーソナライズなしで試す  下記の CDについて内容、参加者、特徴、収録曲を 教えて下さい。  お調べになりたいCDの名前やアーティスト名が記載されていないようです。 内容、参加者、特徴、収録曲を正確にお調べするため、対象のCDに関する情報を教えていただけますでしょうか?(例:アーティスト名、アルバム名、あるいは前述のようなクレジット情報など) お調べになりたいCDのタイトルやアーティスト名を教えていただけますか?情報をいただき次第、詳しくお調べいたします。  上記の CDについて内容、参加者、特徴、収録曲を 教えて下さい。  先ほどご提示いただいた Eric Alexander(エリック・アレキサンダー)のアルバム『Man With A Horn』 について、さらに掘り下げた内容、参加者、特徴、収録曲の聴きどころを分かりやすく解説します。  

 アルバム内容  本作は、1990年代のジャズ界で「新伝承派」の旗手として躍進していたテナー・サックス奏者エリック・アレキサンダーが、1997年1月20・21日にニューヨークの名門クリントン・レコーディング・スタジオで録音した作品です。日本のジャズ・レーベル「Alfa Jazz」からリリースされ、彼の日本における評価を決定づけた重要なリーダー・アルバム(通算5作目)です。  

 参加ミュージシャン(パーソネル)  本作の最大の聴きどころは、ジャズ黄金期を知る巨匠シダー・ウォルトン(ピアノ)をリズムセクションに迎えている点です。 Eric Alexander(テナー・サックス) 太く逞しいトーンと、ジョン・コルトレーン直系の圧倒的なテクニックを持つフロントマン。 Cedar Walton(ピアノ) 元アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの中心的メンバー。洗練された都会的なバッキングと極上のソロで若手を支えます。 Dwayne Burno(ベース)& Joe Farnsworth(ドラムス) 90年代のニューヨーク・ジャズ・シーンを支えた強靭なリズム隊。ジョー・ファーンズワースはエリックの長年の相棒です。 Jim Rotondi(トランペット)& Steve Davis(トロンボーン) 4、5、8曲目にゲスト参加。エリックと共に、のちに伝説的なハードバップ・バンド「One For All」を結成する名手たちです。  
 作品の特徴  黄金の3管(スリー・ホーン)アンサンブルの誕生 一部の楽曲(4, 5, 8曲目)では、サックス、トランペット、トロンボーンによる3管編成を採用しています。これは1960年代のジャズ・メッセンジャーズを彷彿とさせる、分厚くダイナミックなモダン・ジャズの醍醐味が味わえます。 新旧の実力派による化学反応 当時20代後半だったエリックたちの瑞々しくエネルギッシュな演奏と、百戦錬磨のベテランであるシダー・ウォルトンの職人技が見事に融合しています。 音質のクオリティ 名エンジニアたちによってニューヨークの「Clinton Recording Studio A」で録音されており、各楽器の分離が良く、テナー・サックスの生々しい息づかいまでクリアに捉えられています。  

収録曲の詳しい解説   曲番 曲名 聴きどころ・解説 
1 Man With A Horn アルバムの表題曲。タイトル通り「楽器(ホーン)と共に生きる男」の哀愁と情熱を、太く温かいトーンでロマンチックに吹き上げています。 2 Unsung Hero エリック自身の作曲。マイナー調の疾走感あふれるハード・バップ・ナンバーで、彼のテクニカルなソロが炸裂します。 3 A Time For Love 映画音楽の巨匠ジョニー・マンデルの名バラード。シダーの美しいイントロから始まり、エリックが豊かな表現力でメロウに歌い上げます。 4 G C C J 【3管編成】 エリックのオリジナル。バップの伝統に忠実な激しいアップテンポ・ナンバーで、フロント3人のソロの応酬が見事です。 5 Midnight Waltz 【3管編成】 ピアニストのシダー・ウォルトンが残したジャズ界の名曲。重厚な3管のハーモニーと、哀愁を帯びた3拍子のリズムが絶品です。 6 My Shining Hour 軽快なテンポで展開されるスタンダード・ナンバー。ジョー・ファーンズワースの正確なドラミングに乗せて、全編スウィング感に満ちています。 7 Stars Fell On Alabama 「アラバマに星降るごとく」として有名なバラード。エリックのデクスター・ゴードンを思わせる、包容力のある豪快かつ繊細なアプローチが聴きものです。 8 I Found You 【3管編成】 トロンボーン奏者のスティーヴ・デイヴィスが作曲。キャッチーで洗練されたメロディが心地よいモダン・ジャズです。 9 Fiesta Espagnola アルバムを締めくくるのは、シダー・ウォルトン作曲のラテン・ジャズ。エキゾチックなリズムの上で、エリックが情熱的なブロウを披露します。

 アルバム基本情報  タイトル: Man With A Horn アーティスト: Eric Alexander(エリック・アレキサンダー) レーベル / 品番: Alfa Jazz(アルファ・ジャズ)/ ALCB-3913 発売国 / 年: 日本 / 1997年 音楽ジャンル: ジャズ(スタイル:ポスト・バップ)  

 参加者(パーソネル&スタッフ)   【演奏ミュージシャン】  Eric Alexander: テナー・サックス Cedar Walton: ピアノ Dwayne Burno: ベース Joe Farnsworth: ドラムス Steve Davis: トロンボーン(※4, 5, 8曲目のみ) Jim Rotondi: トランペット(※4, 5, 8曲目のみ)  【制作・技術スタッフ】  プロデューサー: 平野 覚 (Satoshi Hirano), トッド・バーカン (Todd Barkan) プロダクション・アソシエイト: 相川 恭子 (Kyoko Aikawa) レコーディング・エンジニア: トロイ・ハルダーソン (Troy Halderson) アシスタント・エンジニア: ジョー・シャトフ (Joe Shatoff) アート・ディレクション: 平尾 正和 (Masakazu Hirao) カバー・デザイン: 尾崎 伸 (Shin Ozaki) 写真撮影(カバー&アーティスト): ジョン・アボット (John Abbott)  

作品の特徴  1. ニューヨークの一流スタジオ録音 1997年1月20日・21日の2日間にわたり、NYの名門「クリントン・レコーディング・スタジオ A」で録音されました。当時の一流エンジニア陣が手がけた、非常にクリアで臨場感のある高音質なサウンドが特徴です。 2. 日本のジャズファンに向けた強力盤 日本の「Alfa Jazz」レーベルが、当時若手実力派として一躍スターダムにのし上がっていたエリックをプロデュースした作品です。巨匠シダー・ウォルトンを迎えることで、若手の勢いだけでなく深い芸術性も引き出しています。 3. 編成の妙(ワンホーンと3管の対比) エリックのサックスをじっくり聴かせる「ワンホーン編成」の楽曲と、トランペットやトロンボーンが加わり一気に華やかになる「3管(スリー・ホーン)編成」の楽曲(4, 5, 8曲目)がバランスよくミックスされています。 
 
収録曲(トラックリスト)   トラック 曲名 作曲者 タイム 1 Man With A Horn Bonnie Lake, Jack Jenney 7:29 2 Unsung Hero Eric Alexander 8:30 3 A Time For Love Johnny Mandel 6:09 4 G C C J (3管編成) Eric Alexander 6:17 5 Midnight Waltz (3管編成) Cedar Walton 6:40 6 My Shining Hour Harold Arlen 6:29 7 Stars Fell On Alabama Frank Perkins 6:47 8 I Found You (3管編成) Steve Davis 5:25 9 Fiesta Espagnola Cedar Walton 6:03


日本の著名なジャズ評論家・エッセイストである寺島靖国(てらしま やすくに)氏が執筆するライナーノーツ(CDの解説文)には、一般的な音楽評論とは一線を画す強烈な個性とこだわり(特色)があります。 エリック・アレキサンダーの本作『Man With A Horn』における解説も含め、寺島氏の解説に共通する最大の特徴と4つのポイントを解説します。  

寺島靖国氏の解説における「最大の特徴」  彼の解説は、客観的なデータや歴史的背景を淡々と説明するものではありません。「一人の熱狂的なジャズファン(吉祥寺のジャズ喫茶オーナー)としての主観と本音」が剥き出しになっており、まるで読者と対話しているかのような泥臭くも愛のある文体が最大の特徴です。  
寺島式解説の4つのポイント   1. 「ガッツと哀愁」と「美旋律(メロディ)」への偏愛  寺島氏は、理屈で聴くジャズではなく、感情を揺さぶる「哀愁のあるメロディ」や「熱いガッツ(気迫)」がある演奏を何よりも愛します。 本作でのポイント: 1曲目にあえてバラードの「Man With A Horn」を持ってきた構成や、「A Time For Love」のトロトロとした絶妙なルバート感に対し、「最初からバラードとは大した自信だ」といった具合に、哀愁とメロディの素晴らしさを大絶賛する傾向があります。  2. “ワンホーン(カルテット)” への強いこだわり  寺島氏は、サックス奏者が1人でじっくりとメロディを紡ぐ「ワンホーン・カルテット(サックス+ピアノ・トリオ)」の編成を至高とする傾向が非常に強いです。 本作でのポイント: 本作は一部の曲でトランペットとトロンボーンが入った「3管編成(セクステット)」になりますが、寺島氏は内心「全曲カルテット(ワンホーン)でエリックのサックスだけを聴きたかった!」と、自身の好みを包み隠さず愚痴混じりに書くのがお決まりの特色です。  3. ベテラン(シダー・ウォルトン)の “バッキング” への着目  主役のエリックだけでなく、バックを支えるピアノのシダー・ウォルトンに強いスポットを当てます。 本作でのポイント: 「シダー・ウォルトンがこれほど優しく若手をサポートするピアノを弾くだろうか」といった、バックの職人芸やダイナミズム、そして「録音の良さ(ピアノやドラムの音の生々しさ)」に執拗に言及するのも寺島節の真骨頂です。  4. ジャズ界のトレンド(難解なジャズ)への反発と「大衆の味方」  当時、ジャズ界で流行していた「理屈っぽくて難解なプレイスタイル」を嫌い、エリック・アレキサンダーのような「ストレートで、胸のすくような、分かりやすくかっこいいハード・バップ」を熱烈に支持していました。 本作でのポイント: 「これこそが我々ジャズファンが求めていた本物のテナーだ!」と、世間の評論家気取りの意見を蹴散らし、一般のリスナー目線に立って熱くエリックを推薦するアジテーション(煽り)が含まれています。  
 まとめ  寺島靖国氏の解説を読むおもしろさは、「彼がそのアルバムを聴いて、どこに興奮し、どこに不満を持ち、どこに涙したか」が手に取るようにわかる点にあります。 一般的な「いつ、誰が、どこで録音した」という客観的事実の先にある、「ジャズはこう聴くのが一番気持ちいいんだ!」という寺島流の美学をぜひ解説書から感じ取ってみてください。





(2026年 10月 15日 21時 25分 追加)


Eric Alexander Man With A Horn

レーベル:

Alfa Jazz ALCB-3913

フォーマット:

CD, Album

国:

Japan

リリース済み:

1997年

ジャンル:

Jazz

スタイル:

Post Bop


Eric Alexander Man With A Horn

レーベル:

Alfa Jazz ALCB-3913

フォーマット:

CD, Album

国:

Japan

リリース済み:

1997年

ジャンル:

Jazz

スタイル:

Post Bop





(2026年 10月 15日 21時 26分 追加)
1Man With A Horn7:29
2Unsung Hero
Composed By Eric Alexander
8:30
3A Time For Love
Composed By Johnny Mandel
6:09
4G C C J
Composed By Eric Alexander
6:17
5Midnight Waltz
Composed By Cedar Walton
6:40
6My Shining Hour
Composed By Harold Arlen
6:29
7Stars Fell On Alabama
Composed By Frank Perkins
6:47
8I Found You
Composed By Steve Davis (7)
5:25
9Fiesta Espagnola
Composed By Cedar Walton
6:03


(2026年 10月 15日 21時 26分 追加)
Recorded at Clinton Recording Studio A in New York on January 20 & 21, 1997
  • バーコード: 4988024021590