サントリーローヤル プレミアムは1995年に発売されましたが、1997年には、レギュラーのローヤルを12年ものに、プレミアムを15年ものに格上げされ、2008年まで発売されました。キーモルトは、引き続き山崎のシェリー樽原酒を使っています。
グラスに注ぐと、液色は少し濃厚な琥珀色、香りはブランデーを思わせるほどの濃厚なぶどうが感じられます。口に含むと、レーズンと完熟したりんごの濃厚な香りが一緒にやってきます。その後は軽くピート、カカオが追いかけます。
味わいは、アルコールからの辛味はほとんどなく、フルーツの酸味のあとに甘さが広がります。ロックにすると、りんごの香りが表に来るようになり、ぶどうも少々フレッシュな香りに変わります。その奥からは、じわりと柑橘系の爽やかさとバニラの甘い香りも覗かせます。味わいは、多少の渋みを帯びつつも、果物を食べたかのような甘さが引き続きます。ハイボールでは、ピート由来のスモーキーな香りが先行し、後からレーズン、カカオが追いかけます。味わいは、軽く酸味があるものの、後から甘みも得られます。12年ものから3年プラスしたことで、香りも味わいも濃厚でまろやかになり、地に足のついたボディを備えています。
改めて12年ものを飲むと、ストレートではアルコールの辛さが目立ち、ピートやカカオの香りも薄い印象で、フルーツも比較的フレッシュに感じます