「参宮特急史/近畿日本鉄道」(プレスアイゼンバーン発行)1冊です。共箱付です。
経年による、ヤケ・スレ・黄ばみ等がありますが、ヤブレや書き込みはございません。
近畿日本鉄道は、明治43年9月に奈良軌道として設立され同年10月に大阪電気軌道に改称、その後参宮急行電鉄、伊勢電気鉄道、関西急行電鉄等を合併して現在の近畿日本鉄道に至っています。
昭和34年9月の伊勢湾台風による被害からの復旧時に名古屋線の軌間を1435㎜に改軌したことで近鉄は「大阪⇔伊勢」「名古屋⇔伊勢」を繋ぐ一大路線網が完成しました。
現在は「ひのとり」「アーバンライナー」等の名阪間の特急が注目されていますが、当時は伊勢神宮への参拝客を日本国有鉄道と奪い合う状態でした。
完成した広軌の路線網を最大限活用し大量の参拝客を高速度で輸送する目的として、2200形急行車輌が導入されました。2200形は、3000形、2300形、3100形等と編成を組み、急行は基本編成6両、準急は基本編成5両(他に増結用2両編成)として運用されました。
乗客の増加に対応するため座席指定車の運用を開始しこの座席指定車が、特急専用車10000系や10100系ビスタカー登場の布石になっています。
10000系、10100系、12000系(スナックカー)、12200系、30000系(ビスタカー)など近鉄特急の代表格が次々と導入され、30000系は、今でも阪伊間、名伊間の特急として活躍しています。
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