ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲全集
&管弦楽作品集
エイドリアン・ボールト(指揮)
1968~75年ステレオ。
イギリスの名指揮者エイドリアン・ボールトによる2回目のヴォーン・ウィリアムズ交響曲全集(1回目は作曲者が『第9番』を書く前のため全8曲)に、管弦楽作品を収録、CD8枚にまとめた徳用アルバム。オケはニュー・フィルハーモニア、ロンドン響、ロンドン・フィルの3団体を起用。
エルガーやホルスト等も得意としたイギリス音楽のスペシャリストとされるボールトによるヴォーン・ウィリアムズは、バルビローリ指揮のものと並んで決定版と言えるものです。
このEMIの全集では、気張った部分や不要な感情移入を否定した、“形”としての立派さが、それぞれの作品に交響曲としての風格を与えているかのような雰囲気の良さが特徴的で、デッカ盤とは対照的な切り口、泰然として動じない安定感が魅力的です。特に息長く張りのある大柄なフレージングは素晴らしく、風格ある雰囲気が見事に作品に適合した格調高い演奏となっています。
米詩人ホイットマンの『草の葉』をテキストにした『海の交響曲』、大都市の印象を描いた『ロンドン交響曲』、田園風景の印象の音楽化した『田園交響曲』、第2次大戦の影響を受けた『第4~6番』、映画音楽『南極のスコット』を再構築した『南極交響曲』、小編成のオケに5人の打楽器奏者を要する『第8番』、人生の意味を追究し続けた『第9番』と多岐にわたる内容をもつ交響曲が収録されています。
交響曲のほかには、有名な『グリーンスリーヴス幻想曲』や『タリスの主題による幻想曲』(超名演!)、『ヨブ記』の他、ゴードン・ジェイコブが吹奏楽の名曲を管弦楽用に編曲した『イギリス民謡組曲』、非常に珍しい『2台のピアノのための協奏曲』まで収録され、ファンには堪らないものとなっています。
なお添付された曲目リストのDISC-7についての記載に誤りがありますが、正しくは下記の通りとなります。
DISC-1:
・交響曲第1番『海の交響曲』
シーラ・アームストロング(S)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団&合唱団
録音:1968年ステレオ
DISC-2:
・トーマス・タリスの主題による幻想曲
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音:1975年ステレオ
・交響曲第2番『ロンドン交響曲』
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音1971年ステレオ
DISC-3:
・交響曲第3番『田園交響曲』
マーガレット・プライス(S)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1968年ステレオ
・交響曲第5番ニ長調
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音1969年ステレオ
DISC-4:
・交響曲第4番ヘ短調
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1968年ステレオ
・交響曲第6番ホ短調
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1967年ステレオ
DISC-5:
・交響曲第7番『南極交響曲』
ノーマ・バロウズ(S)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団&合唱団
録音:1969年ステレオ
・組曲『すずめばち』
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音1968年ステレオ
DISC-6:
・交響曲第8番ニ短調
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音1969年ステレオ
・交響曲第9番ホ短調
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音1969年ステレオ
DISC-7:
・音楽のセレナード[原典版]
ノーマ・バロウズ(S)
シーラ・アームストロング(S)
スーザン・ラングフィールド(S)
マリー・ヘイワード(S)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音:1969年ステレオ
・イギリス民謡組曲[ジェイコブ編曲]
ロンドン交響楽団
録音:1970年ステレオ
・ノーフォーク狂詩曲第1番
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1967年ステレオ
・『グリーンスリーヴス』による幻想曲
ロンドン交響楽団
録音:1970年ステレオ
・交響的印象『沼沢地方にて』
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1968年ステレオ
・ロマンス『ひばりは上がる』
ヒュー・ビーン(vn)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音:1967年ステレオ
DISC-8:
・2台のピアノと管弦楽のための協奏曲ハ長調
ヴィトヤ・ヴロンスキー&ヴィクター・バビン(p)
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
録音:1968年ステレオ
・仮面劇『ヨブ』
ロンドン交響楽団
録音:1970年ステレオ
エイドリアン・ボールト(指揮)
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