今村仁司著、「アルチュセール」です。清水書院刊、人と思想シリーズ 56、読みやすい新書サイズのソフトカバーです。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで240円です(※新書は重さ2㎏を超えない範囲で、厚めの場合計3冊、薄い新書の場合計6冊程度まで同梱できます)。

★内容: 私がアルチュセールの書物に初めて出会ったときの衝撃は、きわめて大きいものであった。当時、紹介されたばかりの『マルクスのために』は早速買いそろえ、むさばり読んだものである。現在では、アルチュセールは国際的に影響をもつ思想家となった。マルクス研究に限らず哲学的思考一般をめぐっても、アルチュセールは何かと話題の中心に立つ。彼は、簡潔な文体と凝縮された小著をもって、20世紀後半の西洋思想の巨大なうねりと展開の中で重要な一端を担い続けている。

 序 ― 読者へ
 I アルチュセールの課題
  思想の経験
  フランスのマルクス主義
  思想的課題
 II アルチュセールの思想形成
  フランスの科学哲学
  マルクス主義の論争的状況
 III アルチュセールの仕事
  初期マルクス研究
  弁証法研究
   1 ヘーゲルの転倒について
   2 矛盾と重層的決定
   3 理論的実践
   4 社会的全体の理論
   5 ヘーゲルの遺産
  『資本論』研究
   1 マルクスの認識論
   2 経済学批判の意味
  イデオロギー論
   1 イデオロギーの二つの成層
   2 イデオロギー一般の構造
   3 国家のイデオロギー装置
  むすび
  あとがき/参考年表/索引

★ルイ・ピエール・アルチュセール(Louis Pierre Althusser、1918 - 1990年)はアルジェリア生まれ。マルクス主義の現代的活性化を試みたフランスの哲学者。パリの高等師範学校(cole normale suprieure, Paris)でヘーゲル哲学を研究、のち母校で哲学を講じ、フーコー、デリダ、ブルデュー、ドゥルーズらを育てた。マルクス主義哲学に関する研究において著名である。第2次大戦中のレジスタンス当時からフランス共産党に属し、党内でのイデオロギー刷新をはかった。内部からの批判として、『マルクスのために(Pour Marx)』、『資本論を読む(Lire "Le Capital")』を著し、マルクス研究に科学認識論的な視点(認識論的切断や徴候的読解)を導入した。また、論文「イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置」において、呼びかけ=審問(en:Interpellation)による主体形成の理論を提案した。ほかの著作に『科学者のための哲学講義』、『国家とイデオロギー』、『自己批判』、『共産党内でこれ以上続いてはならないこと』など。アルチュセールは、エピクロス、スピノザやマキャヴェッリ、パスカルの読解にも新風を吹き込み、かれの影響は経済学におけるレギュラシオン理論を筆頭に、政治学、人類学、社会学など広範な領域に及んだ。

★著者、今村仁司(いまむら ひとし)は1942年、岐阜県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京経済大学教授を務めた。専門は社会思想史・社会哲学。主に1980年代以降、多数の翻訳や著作によって、フランス現代思想を中心に現代思想の諸潮流を日本に紹介した。著書に『人と思想 アルチュセール』、『暴力のオントロギー』、『現代思想の系譜学』、『交易する人間』、『清沢満之と哲学』、『抗争する人間』、『マルクス入門』、『社会性の哲学』など、訳書にヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』(共訳;BABEL国際翻訳大賞)、マルクス『資本論』(共訳)など多数。2007年死去(享年65)。

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