本書は中国書店出版社が刊行する「歴代名家碑帖経典」シリーズの一冊で編者は王冬梅です。
収録されているのは清代の篆刻・書法大家呉譲之(1799-1870)による『天発神讖碑』の臨書作品です。
『天発神讖碑』は三国呉の天璽元年(276年)に建立された特異な篆書碑で「三段碑」とも呼ばれます。
起筆は方重(ほうじゅう)で隷書の筆意を含み転折部は外方内円、下垂する画は懸針状を呈し「武庫の戈戟」と評される雄健な書風が特徴です。
呉譲之は包世臣の弟子で鄧石如の篆法を受け継ぎました。
本書は彼が65歳の円熟期に臨んだ124字の傑作であり『天発神讖碑』学習の絶好の範本です。