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カイエ・デュ・シネマ(Cahiers du Cinema)の監督論シリーズ「Collection Auteurs」の一冊。映画評論家ジョエル・マニー(Joel Magny)が、ヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督クロード・シャブロルの作品世界を本格的に論じた研究書です。

シャブロル自身は、

「作者は生まれるものではない。作者になるものだ。」

と語っています。

本書はこの言葉を手がかりに、『美しきセルジュ』『いとこ同志』『不貞の女』『肉屋』『ふくろう』『マスク』『ラヴァルダン』などの代表作を通して、犯罪、秘密、ブルジョワ社会、人間心理、道徳と欲望といった、シャブロル映画を貫くテーマを多角的に考察しています。

本書の大きな魅力は、シャブロル自身による2篇のテキストと、ロング・インタビューを収録している点です。評論だけではなく、監督本人が創作論や映画観を自ら語る一次資料としても価値が高く、巻末には詳細なフィルモグラフィーと書誌も収録されています。

約235ページ。現在も日本語では容易に読むことのできないカイエ・デュ・シネマの監督研究書であり、シャブロル研究はもちろん、ヌーヴェルヴァーグ、フランス映画、映画批評・映画史研究の資料としておすすめの一冊です。

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