1. ジョセフ・シュワントナー(1943-)/コンソルティウム I
2. シュワントナー/イン・エテルナン(コンソルティウム Ⅳ)
3. チャールズ・アイヴズ(1874-1954)/ヴァイオリン、クラリネットとピアノためのラルゴ
4. ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)/オー・キング

  エルサ・チャールストン(ソプラノ)
5. マリオ・ダヴィドフスキー(1934-2019)/シンクロニズム第3番
  ジェイ・ヒュームストン(チェロ)、マリオ・ダヴィドフスキー(電子楽器)
6. ダヴィドフスキー/ルーダス 2

リチャード・ピットマン(指揮)/ボストン・ムジカ・ヴィーヴァ

DELOS【アメリカ輸入盤】

アメリカの作曲家を中心にした前衛的な現代音楽を取り上げたアルバム。ジョセフ・シュワントナー(1943-)は、学生の頃から作曲家賞を獲得し、1970年から
イーストマン音楽学校で教員となり、1986年にはジュリアード音楽院、1999年以降はイェール大学で指導に当たっています。日本でも吹奏楽作品で有名な作曲家ですが、管弦楽曲や室内楽作品も多く、作風もかなり前衛的で打楽器の多用という特徴を持ちます。「コンソルティウム I」は、フルート、クラリネット、バイオリン、ヴィオラ、チェロという編成で、1970年に初演されました。この作品は、テクスチャーの中に隠された多くの十二音列や、特定の音程構造を用いて一貫性を生み出しているなど、彼自身のセリアリズムの使い方を明確に示しています。「イン・エテルナン(コンソルティウム Ⅳ)」は、その3年後の作品で、上記の編成にアルト・フルートやバス・クラリネットを加え、より多くの特殊な打楽器が参加することで、さらに神秘的な響きを生み出しています。
アメリカ初の前衛音楽の作曲家といえるチャールズ・アイヴズ(1874-1954)は、ヨーロッパの作曲家たちに先んじて、無調やポリリズム、多調、微分音を実験的に導入していましたが、不協和音を用いた作品は生前はほとんど無視され続けていました。しかし、「ヴァイオリン、クラリネットとピアノためのラルゴ」の静かで美しいメロディと時折見せる斬新な響きはいまなお新鮮です。
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)は、おそらく日本では最もよく知られた現代イタリアの作曲家。様々な独奏楽器のための「セクエンツァ」シリーズや合唱が加わる大作「シンフォニア」、声楽家の妻バーべリアンのための「フォークソングズ」など現代作曲家としてはかなり人気があります。「オー・キング」は、公民権運動の指導者として活躍したマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された1968年に作曲され、キングの名を細かくコラージュしてソプラノに歌わせた4分あまりの作品です。
マリオ・ダヴィドフスキー(1934?2019)はアルゼンチン系アメリカ人の作曲家。タングルウッドでアーロン・コープランドとミルトン・バビットに師事し、エレクトロアコースティック音楽に興味を抱き、シンクロニズム・シリーズと呼ばれる作品群で高い評価を得ました。特に「シンクロニズム第6番」は1971年のピューリッツァー賞音楽部門を受賞しました。ダヴィドフスキーは1970年代以降は電子音楽から離れたものの、1981年からコロンビア・プリンストン電子音楽センターの所長およびコロンビア大学の教授を務め、さらに1994年にはハーバード大学の音楽教授に就任しました。
「ボストン・ムジカ・ヴィーヴァ」は20世紀音楽の演奏のために1969年にリチャード・ピットマンにより創設されたプロフェッショナルなアンサンブル。未開封新品です。