Richie Hawtinは、デトロイト第二世代と呼ばれるテクノ・ムーブメントの中心人物として、90年代以降のエレクトロニック・ミュージックに計り知れない影響を与えたアーティスト。Plus 8 Recordsを共同設立し、F.U.S.E.やCircuit Breakerなど複数の名義で活動する中でも、Plastikmanは最もストイックかつ実験的なプロジェクトとして位置付けられている。本作『Musik』は1994年に発表されたセカンド・アルバムであり、ミニマル・テクノというジャンルの方向性を決定づけた歴史的作品として今なお高い評価を受けている。
デビュー作『Sheet One』で見せたアシッド・テクノの狂気をさらに深化させ、本作では音数を極限まで削ぎ落とし、わずかな音色の変化と空間の揺らぎだけで圧倒的な没入感を生み出す世界を構築。クラブミュージックでありながら、音響作品としても成立する完成度を誇る。
オープニング「Plastique」は、深く沈み込むキックと幽玄なシンセがゆっくりと空間を支配し、アルバム全体の世界観を提示。「Fuk」は歪んだTB-303のうねりとミニマルなビートが絡み合うPlastikmanを代表するクラシックであり、90年代アシッド・テクノを象徴する一曲として語り継がれている。「Kriket」の乾いたパーカッション、「Konception」の緊張感あふれる反復、「Goo」の重厚な低域、「Marbles」の浮遊感、そしてラストを飾る「Lasttrak」まで、一切の無駄を排除した構成がアルバム全体を一つの長い旅へと昇華している。
1994年当時、レイヴ・カルチャーの熱狂からテクノがよりディープで知的な方向へ進化する中、『Musik』はダンスフロアの機能性と実験音楽の境界を曖昧にした画期的な作品だった。その影響はベルリン・ミニマル、ダブ・テクノ、クリック・ハウス、さらには現代のミニマル・エレクトロニクスにまで及び、多くのアーティストが本作を重要な転換点として挙げている。
DJセットではピークタイムを盛り上げるための作品というより、フロア全体を深いトランス状態へ導くための音楽。長時間のミックスや音響重視のプレイで真価を発揮し、その緊張感と没入感は30年以上経った現在でもまったく色褪せない。UK盤NovaMute仕様の2枚組は、Plus 8版と並んでコレクター人気も高く、Richie Hawtinのキャリアだけでなく、テクノという音楽そのものの歴史を語る上でも欠かすことのできない永遠のマスターピース。

参考音源サイト(ここをクリック)


盤質、ジャケットは並の中古版程度です。
(多少のスレ、キズはあるものとお考え下さい)
中古品であることを理解いただき、ノークレームノーリターンを了承いただける方のみご入札下さい。
大量出品につき画像は実物ではない場合があります。
大阪府よりゆうパック着払いで発送いたします。