一粒ずつ、手で打たれた幸せの花
極小の丸玉を隙間なく通した細身の一連ネックレスです。トップや吊り下げは設けず、粒の並びそのもので構成しています。首にかけたときに前へ回る下半分には、一回り大きな丸玉が等間隔で並びます。その面には鏨で打ち込んだパドゥア、カレン族が幸せの花と呼ぶ紋が刻まれています。中心から花びらが開くように打たれた線は、一粒ずつ位置も深さもわずかに違い、同じ花が二つありません。首の後ろに回る上半分は刻印のない極小丸玉だけの構成で、余計な厚みを持たせず肌に沿うようにしてあります。見える側に花を集め、隠れる側は静かに。着けたときの佇まいから逆算した並びです。丸玉はひとつずつ丸めたもので、大きさも丸みもきっちり揃わないため、光の返り方に手仕事らしいゆらぎが生まれます。
首元にかけると全体が肌の丸みに素直に沿い、鎖骨の上に花の粒が均等に並んで座ります。歩くたびに粒がしなやかに撓み、大きめの丸玉が少しずつ向きを変えて花の紋が現れたり隠れたりします。小さなビーズのみで構成されているため、着けていることを忘れるほどの軽さです。
■ 商品情報
- 管理番号:1150008
- 全長(留め具含む):【40.5cm】
- 重量:【14.3g】
- 素材:カレンシルバー
■ 特徴
小さな粒だけで構成されているため極めて軽く、首まわりに重みを感じることがほとんどありません。長時間つけていても肩や首の後ろに疲れが残らない一本です。S字フックは開きが素直で、首の後ろでも片手で引っ掛けられ、鏡なしでも扱えます。刻印の大玉を前面側にまとめてあるので、着けたときに花の紋がちょうど見える位置に並び、首の後ろは薄く収まって襟に当たりません。トップの重みがないため一箇所に引かれることがなく、うつむいても跳ね上がりません。粒が一つずつ独立して動くので身体の動きにはしなやかに追従し、大玉が向きを変えるたびに花の見え方が移り変わります。細身なのでシャツの襟元やVネックでは肌のラインに沿い、クルーネックやタートルの上に重ねても布に沈まず大玉が浮き上がって見えます。短めのチェーンや小ぶりなペンダントと合わせれば長さの差が出て重ね付けのバランスが取りやすく、色味も主張しすぎないため男女問わずお使いいただけます。幸せを意味する紋様なので、贈り物にも選びやすい一本です。
■ ストーリー
パドゥアは、カレン族が幸せの花と呼ぶ紋様です。花は実りの前にあるもの、これから開いていくもののしるしとして、彼らの銀細工に繰り返し刻まれてきました。銀そのものが身を守る金属と考えられてきた土地では、こうした紋を首元に置くことは装いであると同時に、日々のささやかな祈りでもあります。花の向きも刻線の深さも粒の揺れも一本ごとに違い、同じものは二つとありません。
■ 経年変化
パドゥアの刻線の谷や、粒と粒の隙間といった凹んだ部分から硫化が進み、黒く沈んでいきます。反対に、大玉のふくらんだ面や極小丸玉の頂点、肌に触れる裏側は衣類や体との摩擦で磨かれ、明るさを保ちます。S字フックと筒ビーズの巻き線は着脱のたびに擦れるため、いちばん強く光る場所になっていきます。前面に出る大玉と、首の後ろで襟に隠れる粒とでは擦れ方が変わり、同じ一本の中でも表と裏で表情に差が生まれてきます。この明暗の差が広がるほど花の紋は読みやすくなり、着け始めよりはっきりと開いて見えてきます。磨いていただければ、元の輝きに戻すこともできます。
■ ご購入前にご確認ください
- 手作りのため、刻印の深さ・花の向き・粒の大きさや間隔に個体差がございます
- 寸法に若干の誤差が生じる場合がございます
- 高純度シルバーは柔らかいため、変形や傷がつきやすい素材です
- 留め具は繰り返しの開閉で緩む場合がございます。緩みを感じたら軽く締め直してご使用ください
- 細身の一連構造のため、強い力で引っ張ると芯材が伸びる恐れがございます
- 着脱の際はS字フックと両端の筒ビーズを持ち、ビーズや刻印部分を引っ張らないでください
お手入れについて
乾いた柔らかい布で、大玉の表面に沿って、また連なりの部分は長手方向に沿って軽く拭いてください。パドゥアの刻みの凹みまで磨き込むと陰影が薄れて紋が読みづらくなりますので、表面だけを撫でるようにしていただくのがおすすめです。研磨剤の使用は模様の輪郭を丸めてしまうことがありますので、お控えください。汗や皮脂は変色を早めますので、外したあとに拭き取ってから保管してください。