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木津柳芽の句集『青葉抄』。紫生書院、昭和28年10月25日発行。

見返しに、本文71頁にも収録された

「葉ざくらや
 支度うす着に
 すぎし女」

の毛筆句と「柳芽」の署名が入り、奥付頁には著者の落款が貼付されています。

昭和21年から昭和26年までの作品を年代順に収録した句集。「春の水浮田の畦を鮒の越す」「芹に箸まちし夕の膳立に」「葉ざくらや支度うす着にすぎし女」など、戦後の暮らしと四季の移ろいを端正に捉えた句が収められています。

木津柳芽(きづ・りゅうが)は、本名・木津立之助。戦前から活動した俳人で、句集に『白鷺抄』『あさゆふ』などがあります。鳥を題材とした作品も多く、日本野鳥の会の雑誌『野鳥』にも句を発表しました。

題簽は水原秋櫻子、装画は日本画家の奥村土牛、扉画は酒井三良子。木版は安達版画研究所、彫は池上浩山人、製函は虎文齋が担当しています。近代俳句史を彩る俳人と美術家、伝統木版の職人が関わった、造本にも見どころの多い一冊です。

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