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【毛筆句署名本】皆吉爽雨『句集 遅日』函 雪解発行所 昭和27年 第五句集 皆吉爽雨題字 皆吉志郎挿画「朴落葉ちらして朴の離れ立つ」サイン本 Autographed
【解説文・改訂版】
皆吉爽雨の第五句集『遅日』。雪解発行所、昭和27年7月20日発行。函付き。
見返しに、本文121頁にも収録された
「朴落葉ちらして
朴の離れ立つ」
の毛筆句と、「爽雨」の署名が入っています。
昭和22年刊の句集『緑蔭』から若干の作品を採り、終戦から独立回復に至るまでの作品を加えて編まれた句集です。刊行年に五十歳を迎えた著者は、後記において本書を、自身が遭遇した大変な時代と、定命に達した自らをひそかに記念する「家集」と位置づけています。
掲出句は、大きな葉を散らし終えた朴の木が、周囲から離れるようにすっくと立つ姿を捉えた一句。落葉後の木立の静けさと、孤高の佇まいが簡潔な言葉のなかに浮かび上がります。
題字は皆吉爽雨本人、挿画は画家・皆吉志郎。新年の章などに、墨線を生かした味わい深い挿画が添えられています。皆吉志郎は油彩画も手がけ、その作品は福井県立美術館や町立湯河原美術館などに収蔵されています。
皆吉爽雨(19021983)は福井市生まれの俳人。本名・大太郎。住友電気工業に勤めながら句作を始め、「ホトトギス」に投句。大正11年に俳誌「山茶花」の創刊に参加し、編集や雑詠選を担当しました。昭和7年に「ホトトギス」同人。写生を基礎に、自然と自己との深い交感を格調高く詠んだ俳人として知られます。昭和42年、句集『三露』ほかにより第1回蛇笏賞を受賞しました。
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