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菊地一雄句集『十友』。本阿弥書店、1995年4月15日発行。初版、帯付。「新世紀俳句叢書」の一冊です。

見返しに毛筆句

「老鶯や水中もまた暮れなづむ」

ならびに菊地一雄の署名と落款があります。

第一句集『方壺』、第二句集『往還』に続く第三句集。昭和58年から平成5年まで、約10年間の作品401句を収録しています。妻の病臥と死、自身の喉頭部切開手術など、人生の風波を経ながら、自然に心身の平安を求めて詠まれた作品集です。

書名の「十友」は、宋代の曾瑞伯が十種の名花を選び、それぞれを友に見立てた故事にちなむもの。菊花を「佳友」、芍薬を「艶友」、梔子を「禅友」とするなど、身近な人々への感謝と追悼の思いが書名に込められています。

菊地一雄は昭和5年(1930)東京生まれの俳人。昭和28年に石田波郷に師事し、「鶴」同人となりました。波郷没後は森澄雄に師事して「杉」同人に参加し、昭和52年に第7回杉賞を受賞。NHK学園俳句講師を務め、俳人協会会員として活動しました。著書に句集『方壺』『往還』、共著『名句鑑賞辞典』などがあります。

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