突然、家族旅行に連れ出された私と小さな娘。トラブル続きの旅行は、離婚してひとりで生きようとしていた自分への不器用な「愛情」なのだと気づく。家族の優しさを描いた「星空ドライブ」。母の声が聞きたくて、毎日、公衆電話から117に電話し続けた少女。けれども、電話が母につながることはなかった…。たったひとつの言葉を支えに生きた少女の歩みを描いた「117の伝説」。真冬のゴミ置き場で傷だらけのまま行き場を失くした俺に話しかけてきたのは不思議な老婆だった。生きる希望を紡いだ「幸せのレシピ」ほか。やさしい涙がこころにしみる12篇の短篇小説集。