







| ギャラリーについて | |
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| 商品説明 | |||||||||||||||||||
| 1911年山口県三隅村出身。1974年没。東京美術学校で藤島武二に学び、戦後は自身の従軍・シベリア抑留体験を基礎とする《シベリヤ・シリーズ》によって独自の画境を確立した。黒や黄土色を中心とした抑制された色彩と静謐な画面によって、戦争、死者への鎮魂、人間の存在を描いた戦後日本美術史の重要作家。 一方、香月は1956年以降たびたび海外へ出かけ、晩年にはギリシャ、モロッコ、タヒチ、グランカナリア、ニースなど旅先の記憶を版画へと展開した。1973年にはニースを訪れ、翌1974年に木版画集《ニース》が刊行されている。 本作《サンポーロ》で注目したいのは、具象風景を描きながら画面の大部分を「色面」と「版の痕跡」で成立させている点。 淡い橙色の大きな面に対し、街並みを赤褐色の塊として置き、中央上部の二本の塔だけを突出させる。窓や建築物は必要最低限の線へ還元され、木版特有の擦れ、絵具の抜け、版木の肌理そのものが石壁や空気の質感へ置き換えられている。最前景にわずかに置かれた灰緑色の崖が補色的なアクセントとなり、ほぼ暖色だけで構成された画面を引き締めている。 つまりこれは、観光地を説明する風景版画というより、旅先で香月の眼に残った「街の記憶」を再構築した作品と見ると面白い。 シベリヤ作品の重い精神性とは対照的でありながら、モチーフを単純化し、限られた色と物質感によって記憶を定着させる方法には紛れもなく香月泰男の造形感覚が残る。 同題作品が下関市立美術館にも収蔵されており、晩年の版画作品を考える上でも押さえておきたい一作。
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| 真作保証について |
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