「東京 市ヶ谷 新見付 あまさけや呉服店」は、江戸時代に現在の新宿区市谷八幡町(市ヶ谷駅近くの新見付周辺)に実在した、非常に有名な呉服の老舗店です。正式な屋号は「福永屋(ふくながや)」でしたが、誰も本名を呼ばず「あまさけや(甘酒屋)」の通称で広く親しまれていました。

主な特徴と歴史店名の由来:
店頭に大きな釜を据え置き、訪れる買い物客に甘酒を無料で振る舞っていたことからこの通称がつきました。

圧倒的な品揃え:
非常に大手の呉服店で、普通の店には置いていない「御殿向(大奥や大名家などの高級武家向け)」の品物まで何でも揃う店として知られていました。

落語などの創作にも登場:
古典落語の『御慶(ぎょけい)』などに登場します。富くじ(現在の宝くじ)で一獲千金(千両)を当てた主人公の八五郎が、お大尽の格好をして年始回りをしようと考えた際、女房から「あそこへ行けば何でも揃うから」と市ヶ谷のあまさけやへ行くよう勧められるシーンが有名です

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