Javier   Left Of Center ハヴィエアー

中古盤

輸入盤

ボトムの重い粘着質ファンクの「You’re The One」を聴いて,最近のアーティストにしては骨太だなと思っていたら,一転して「Indecent Proposal」はジョーとかドネル・ジョーンズがやりそうなアコースティックでメロウなスムーヴ。続く「Wassup」は浮遊感のある夢見心地なスウィング。そして「The Answer Is Yes」は素朴でゴスペルタッチの心温まるバラード・・・と実に間口が広い。しかもどの曲もハマッている。これも卓越した歌唱力のなせる業ということだろう。それが証拠に「Dance For Me」なんか,Dru Hillとかがやりそうなラテン調の哀感を帯びたバラードタッチのオリジナルテイクに,全く別の曲じゃないかと思うぐらい情熱的にテンポアップしたレゲトン・ミックスの2テイクが用意されているが,どちらも違和感なく,むしろ異なる魅力を引き出している。
 個人的には,さわやかでしなやかな「Can I Talk To You」と,「Indecent Proposal」での狂おしいばかりにエモーショナルなヴォーカル,そして「The Answer Is Yes」のクライマックスで聴かせる壮大なシャウトに惹かれた。
 「Left Of Center」という微妙な表現のタイトルとは裏腹に,「ど真ん中の直球で勝負だ!」みたいな,どんな曲でも真っ直ぐに向き合ってひたむきに歌い上げているという印象が強く感じられ,実に聴き応えのある本格派の1枚だ。