寸法:61センチ【特大】
日露戦争時、視認性を下げるために開発されました茶褐絨を使用した襟章肩章式被服となります。この被服は明治三十八年には戦時服として制定され、日露戦争後の戦時服廃止とともに制式化されたものですので、通称三八式で三九式とも呼ばれます。本作はその被服軍帽となります。
動員のためより大量製造された被服のため、大正期や昭和期もかなり長期間に使用されておりました。三十八年制定の被服にみならず、後の四五式、改四五式衣袴に合わせられるのも当時の写真でよく見ます。参考写真は大正期の明治三十八年制定軍衣袴に合わせられた一例となります。
生地
本作は実物の帯赤茶褐絨を再現した高級な本羅紗を使用し、製作いたしました。写真では通常の初期カーキに見えがちで、分かりにくいものとなりますが、現物は正確な赤茶色となります。
生地:
本体を構成する精密再現品の帯青茶褐羅紗となります。鉢巻は緋色に忠実な特注本羅紗を使用しており、手芸フェルトや化繊ベルベットではありません。帽〇裏という裏地は実物に忠実な網裏地を使用し、手縫いにて装着いたしました。
各細部の縫製も極力丁寧かつきれいに行っており、中国製品に見るガタツク縫製ではございません。
革部品:
革部品全品、実物生地限定品に使用していた高級なイタリア製本革を本作にも導入しております。質感は非常に優れております。
雑な中国製合皮風や廉価なバックに見る中国製塗り革ではなく形を革の質ももちろん軍需品に準じて目の詰まっており、厚みのある本革二合わせ縫いとなります。薄い一枚革にミシン縫いなしもしくは飾りミシンだけのものではございません。二枚革の接合縫合も確実ですぐにアヒルの口のように空いてしまったり、ばらけてしまったりすることはございません。
金属部品:
星章及び耳章は実物から型を取った当方オリジナル再現品を使用しております。色合い及び質感を非常によく再現されております。只、耳章のほうは耐久性を考え割脚式にいたしました。前張真地は忠実な材料で手縫い仕上げとなります。
軍帽の形にもかかわる天井針金は実物と同じく日本製の強度や耐久性の強い材質で、中国製鉄線ではなく、すぐに変形したり折れてしまったりすることはございません。