1990~1992年デジタル録音(SONY)。
マゼールのシベリウスといえば、ウィーン・フィルとの交響曲全集録音も以前から有名でした。
60年代のマゼールならではの異様に緊迫した表現と、オケの美麗な音色が不思議な融合を遂げたその録音は、今なお個性的な光を放っていますが、こちらの第2回全集録音は、より広い視野からシベリウスを吟味し尽くした、あらゆる意味でワイド・レンジなアプローチとなっているのが特徴。
アメリカのメジャー・オケならではの高い機能が徹底して駆使され、優秀な録音とあいまって、オーケストラ・レパートリーとしてのシベリウスの可能性が極限まで表現し尽くされているのです。
マゼールはかつてレコード芸術誌のインタビューで、再録音という行為にはあまり大きな意義を感じないとしながらも「このシベリウスだけは再録音してよかった」と述べていましたが、たしかに聴けば納得の素晴らしい仕上がりとなっています。