「モノには100年経つと妖怪(付喪神)が宿る。我々人間には見えないが、何故か柳生忠平には見える。彼によって姿を現した妖怪たちは、人間に元気をくれるような気がする。一度見たら病みつきになりそうだ。」――開運! なんでも鑑定団鑑定士 北原照久氏「読者への手紙」私の妖怪観は、大きく変容しつつあります。幼い頃の私にとって、妖怪は憧れの対象で、やがて美術の道に進んだ自分の思いを表現する想像力の器になりました。けれども今は、目に見えない「モノノケ」からの呼びかけに応えて、頭のてっぺんからつま先まで全身これ一本の筆となり、ひたすら妖怪を描きつづけることが自分の使命だと感じています。直感的に理解しているのは、自分たちが生きるこの文明社会から、かれら「モノノケ」の存在をなくしてはいけない、ということ。いわば絶滅危惧種である妖怪たちを描いて目に見えるようにすることで、一人でも多くの現代人がその気配を肌で感じるようになってほしい、と願っています。私がアトリエを構える瀬戸内・小豆島は、八十八ヶ所の霊場をめぐるお遍路の信仰が残る霊性の島です。この島に生まれ、この島に根をおろす妖怪画家として、忘れられ・・・
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