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長野まゆみ「カムパネルラ版 銀河鉄道の夜」前篇を掲載。宮沢賢治の名作をジョバンニではなく、カムパネルラの視点から語り直す試みです。「5.天気輪の柱」までを収録し、物語の背後に秘められた賢治の恋と創作の謎に迫ります。
町屋良平「しき」は216枚の青春小説。反抗期の弟、クラスの気になる女子、動画「テトロドトキサイザ2号 踊ってみた」をめぐり、高校生たちの友情と衝動を、春夏秋冬の移ろいのなかで描きます。
水原涼「少年たち」は、鳥取県の架空の町で起きた不良グループ同士の抗争を、13歳の少年の視点から描く236枚の作品。松井周「リーダー」は、スマホゲームの脚本家とその家族を通して、仕事や家庭における「私」の所在を問います。陣野俊史は、泥濘と腐臭のなかを進む兵士たちを描いた初小説「泥海」を発表。
若竹千佐子の芥川賞受賞記念企画では、町田康との対談「小説が問い続けてきたもの」を収録。『おらおらでひとりいぐも』の方言表現や、哀しみを小説として描く面白さについて語ります。斎藤美奈子の寄稿「玄冬小説って何?」も掲載。
追悼企画も充実しています。石牟礼道子と池澤夏樹の未発表対談「苦海の中に漂っているのは私」、ECDの初小説「迷信」の再録と追悼文・論考を収録。文学、宮沢賢治、芥川賞、石牟礼道子、ヒップホップまでを横断する一冊です。
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