





絹本 署名・落款入 本紙サイズ:(約)97cm×26.8cm 本体サイズ:(約)180cm×38.8cm ●橋上の鍾馗と橋下に潜む鬼を対照的に配した、魔除け・邪気払いを主題とする岡倉秋水筆の肉筆掛軸。 古くから魔除けや疫病退散の神として信仰を集める「鍾馗(しょうき)」が橋の上で剣を抜き、鋭い眼光で下を睨みつける威風堂々とした姿が描かれています。一方、その迫力に恐れをなし、橋の下で息を潜めて逃げ隠れる赤鬼の姿が対照的に配されており、邪鬼を圧する鍾馗の威容をユーモラスに表現した構図となっています。 「鍾馗が鬼を退治する、あるいは鬼が鍾馗から逃げる」という画題は、北斎や暁斎をはじめとする多くの絵師が好んで描いた人気のモチーフです。 圧倒的な力を持つ鍾馗と、どこか滑稽で哀れみを誘う鬼の対比は、日本画や浮世絵における「見立て」や「戯画」の面白さを存分に味わわせてくれます。 また、橋はしばしば此岸と彼岸、人界と異界の境界を象徴する場所でもあり、そうした連想も感じさせる趣向深い図柄です。 鍾馗図は、魔を祓い家族を病魔から守る「厄除けの護符」としての意味合いが強く、特に端午の節句には男の子の健やかな成長と立身出世を願って飾られる風習があります。 ●岡倉秋水(おかくら・しゅうすい、1867-1950)福井出身の日本画家。本名は覚平。岡倉天心の甥。明治17年(1884)頃より近代日本画の先駆者・狩野芳崖に師事して狩野派の画法を学び、芳崖晩年の主要な弟子の一人となった。岡不崩、高屋肖哲、本多天城とともに、後に「芳崖四天王」と称される。芳崖没後は東京美術学校に入学するも、ほどなく退学し、東京女子高等師範学校などで図画教育に携わった。その後、学習院教授を務めるなど、画家としての制作と教育者としての活動の双方で活躍。狩野派の伝統を継承した確かな筆致で、気品と迫力を兼ね備えた神仏画や歴史人物画を数多く残した。師・狩野芳崖の遺作の保存・紹介にも尽力し、『芳崖先生遺墨全集』『芳崖先生遺墨大観』などの編集・刊行に携わった。※本作品が万一、公定鑑定人、または公定鑑定機関により、 真作でないという判断がされた場合は、返品・全額返金を受け付けます。 ※商品ご落札日より1週間以内に鑑定される旨をご連絡下さい。 ※鑑定料、鑑定に伴う諸経費は落札者様のご負担となりますので予めご了承下さい。 ■コンディション箱は付属しません。掛軸のみの出品です。経年による若干のヤケ・小シミが有ります。■送料全国一律1080円