★あの『神の雫』にも登場の造り手!★

シャンボール・ミュジニー村を代表する造り手の一人であり、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギエに次ぐミュジニー特級の第二の所有者1863年創業の大人気ドメーヌ!ジャック・フレデリック・ミュニエの最高級ボンヌ・マール・グラン・クリュ!シャンボール・ミュジニー村とモレ・サン・ドゥニ村にまたがる15haの大人気グラン・クリュ


【最初に結論】

この2003年Bonnes-Mares Grand Cruは、1985年頃からドメーヌでワイン造りを担っている、息子のフレデリック・ミュニエです。

2003年当時、フレデリックはすでに約18年間の経験を持っており、試行錯誤を重ねた初期ではなく、本人のスタイルが確立された成熟期の作品と評価できます。

・約0.36ヘクタールという極小の所有区画
・通常年でも約900~1,500本程度とされる少量生産
・世界的人気を持つフレデリック・ミュニエ
・特級畑Bonnes-Mares
・記録的猛暑となった特殊な2003年
・通常年の約半分という極端な低収量
・20年以上の熟成期間

これらが重なったことによる希少性です。


【ドメーヌの歴史】

ドメーヌの起源は1863年です。
ディジョンでリキュール製造業を営んでいた初代フレデリック・ミュニエが設立しました。

20世紀初頭には、シャンボール・ミュジニーとニュイ・サン・ジョルジュに合計約20ヘクタールの畑を所有するドメーヌとなりました。

しかし、戦争や経済環境の変化などを背景に、1950年頃から所有畑の多くをMaison Faiveleyへ貸し出しました。

父ジャック=フレデリックは銀行家として国外で働く期間が長く、日常的な畑仕事や醸造には深く関与していませんでした。

1977~1978年頃からシャンボール・ミュジニーの畑が家族のもとへ戻り始め、当初はベルナール・クレールが管理を担当しました。

この時期のワインの多くは、ドメーヌ元詰めではなく、ネゴシアンへ樽で販売されていました。

父ジャック=フレデリックは1980年に死去しました。
その後、息子フレデリック・ミュニエがドメーヌを引き継ぎます。


【フレデリック・ミュニエの経歴】

フレデリック・ミュニエは1955年生まれです。

当初からワイン造りだけを目指していた人物ではなく、大学で工学を学び、石油関連の技術者としてサウジアラビアなどで働いていました。

その後、家族の所有畑を継承するためブルゴーニュへ戻り、1984年頃から本格的にドメーヌ経営へ参加しました。

1985年にはボーヌの醸造学校で学び、同年頃から自身でワイン造りを開始しています。

また、フレデリックは航空機の操縦士として働いていた経歴も持つ、ブルゴーニュでは異色の生産者です。

感覚や伝統だけに頼るのではなく、技術者らしい観察力と論理性を持ちながら、過剰な抽出や人為的な味付けを避けるワイン造りを行っています。

2003年は、フレデリックがワイン造りを始めてから約18年目に当たります。

したがって、2003年は未熟な初期作品ではなく、フレデリック本人の考え方とスタイルが確立されていた成熟期のヴィンテージです。


【Bonnes-Maresという畑】

Bonnes-Maresは、シャンボール・ミュジニーとモレ・サン・ドニにまたがる、ブルゴーニュを代表する特級畑です。

Musignyが繊細さ、優雅さ、香りの透明感で語られるのに対し、Bonnes-Maresは一般的に、

・より強い骨格
・黒系果実
・厚みのあるタンニン
・スパイス
・土や鉄を思わせるミネラル
・長期熟成能力

を備えるとされます。

ただし、フレデリック・ミュニエのBonnes-Maresは、畑本来の力強さを過剰な抽出で表現するのではありません。

力強いBonnes-Maresの個性を保ちながら、シャンボール・ミュジニーらしい花の香り、透明感、繊細さ、絹のような口当たりを表現することに特徴があります。


【ミュニエ所有区画の特殊性】

ドメーヌ公式情報によると、ミュニエが所有するBonnes-Maresは約0.36ヘクタールです。

これは南北ではなく、斜面の上部から下部へ向かって細長く延びる帯状の区画です。

区画の半分は1988年に植樹され、残りは1961年と1980年に植えられた葡萄樹で構成されています。

斜面の異なる高さを縦断するため、一つの区画の中に土壌、傾斜、水分条件などの違いが含まれます。

そのため、Bonnes-Maresの力強さだけでなく、複数の地質的要素を組み合わせた複雑さが生まれると考えられます。

Domaine Mugnier公式情報
https://mugnier.fr/


【生産本数と希少性】

所有面積は約0.36ヘクタールしかありません。

通常年の生産本数は、おおむね約900~1,500本程度と紹介されています。

ただし、生産本数は年ごとの収量、選果、天候によって変わるため、2003年の正確な瓶詰め本数は確認できません。

2003年はドメーヌ全体の収穫量が前年2002年の約半分だったと公式に説明されています。

Bonnes-Maresだけの正確な収穫本数は公表されていませんが、通常年以上に生産量が少なかった可能性があります。

したがって「2003年は正確に○○本」と断定することは避け、
「通常年でも約900~1,500本程度とされ、2003年はドメーヌ全体の収穫が前年の約半分だった極少量ヴィンテージ」
と説明するのが適切です。


【2003年ヴィンテージ】

2003年のヨーロッパは記録的な猛暑と乾燥に見舞われました。

ブルゴーニュでも葡萄の成熟が異例の速さで進み、シャンボール・ミュジニーの公的な収穫解禁日は、過去に例のない8月19日に設定されました。

ドメーヌ・ミュニエの実際の収穫は、9月1日から9月4日まで行われました。

公式記録では、
・収穫開始:9月1日
・収穫終了:9月4日
・天候:晴天で涼しい理想的な条件
・収穫量:前年2002年の約半分
・日光に直接さらされた果実には乾燥被害
・果皮とタンニンの成熟が干ばつによって妨げられた
・乾燥した果粒を厳しく取り除く選果が不可欠
と説明されています。

単に糖度の数値だけで収穫を決めるのではなく、葡萄を実際に試食し、とくに果皮の成熟を確認して収穫日を判断したとされています。

つまり2003年は、暑ければ自動的に優良ワインができる年ではありませんでした。

猛暑で傷んだ果実を厳しく取り除き、過熟や乾燥を避けながら健全な果実だけを残す、畑仕事と選果能力が品質を大きく左右した年です。


【2003年Bonnes-Maresの評価】

The Wine Advocateでは93点を獲得しています。

その評価では、
・甘いブルーベリー
・チェリー
・スミレ
・豊かで幅のある果実
・サテンのような質感
・熟した果実
・長くしなやかな余韻
などが特徴として挙げられています。

また、Sarah Marsh MWが2020年に行った熟成後の試飲では96点が付けられています。

熟成後の評価では、スパイス、スターアニス、クミンなどの複雑な香りと、軽やかでありながら張りのある質感が確認されています。

若い段階での93点評価に加え、長期熟成後に96点という高い評価を受けたことは、この2003年が単に暑く濃厚なワインではなく、熟成によって複雑さを増したことを示しています。


【2003年の個性】

2003年はブルゴーニュの一般的な冷涼年とは異なる、非常に特殊なヴィンテージです。

通常よりも、
・熟した果実
・黒系果実
・豊かな厚み
・柔らかく熟したタンニン
・暖かさ
・甘いスパイス
が表れやすい年です。

一方、フレデリック・ミュニエは、2003年の豊かな果実を過度に重くせず、透明感と優美さを残してまとめています。

Bonnes-Mares本来の力強さ、2003年の豊かな果実、ミュニエの繊細なスタイルが交差した、通常のヴィンテージとは異なる個性を持つ一本です。


【このワインの希少価値】

このワインの価値は、次の要素によって形成されています。

・世界的人気を持つDomaine Jacques-Frdric Mugnier
・現当主フレデリック・ミュニエ本人の成熟期作品
・Bonnes-Mares Grand Cru
・約0.36ヘクタールという極小の自社所有区画
・通常年でも約900~1,500本程度とされる少量生産
・2003年はドメーヌ全体で前年の約半分という低収量
・記録的猛暑という二度と同じ条件では生まれない特殊性
・Wine Advocate 93点
・Sarah Marsh MWによる熟成後評価96点
・20年以上の熟成期間
・世界的なコレクター需要
・二次市場に出る本数の少なさ


【主要参考資料】

Domaine Jacques-Frdric Mugnier公式サイト
Bonnes-Maresの所有面積、植樹年、2003年の収穫日、低収量、選果について。
https://mugnier.fr/

Becky Wasserman & Co.
ミュニエ家の歴史、父Jacques-Frdric Mugnierの経歴と1980年の死去、息子Frdricの継承について。
https://www.beckywasserman.com/domaines/jacques-frederic-mugnier/

Club Oenologique/Sarah Marsh MW
2003 Bonnes-Maresの熟成後評価96点。
https://cluboenologique.com/review/sarah-marsh-mw-reviews-red-burgundy-2003-2004/

Wine Advocate評価資料
2003 Bonnes-Mares 93点。ブルーベリー、チェリー、スミレ、サテンのような質感などを評価。
https://www.wineinvestment.com/learn/wine/burgundy/domaine-jacques-frederic-mugnier/bonnes-mares/2003/

Best of Wines
Bonnes-Maresの通常生産本数を約900~1,500本と紹介。
https://bestofwines.com/blog/10-things-you-need-to-know-about-domaine-jacques-frederic-mugnier/


【古酒としての注意事項】

2003年収穫の長期熟成ワインです。

古酒のため、液面、液色、ラベル、キャップシール、コルク、保管状態などに経年変化がある可能性があります。

また、未開栓のワインは外観だけではボトル内部の状態を完全に確認できません。

経年によるコルクの劣化、澱、酸化、ブショネ、味や香りの変化など、開栓後の品質を保証することはできません。

古酒の特性とボトル差をご理解いただいたうえでご検討ください。

運送中の事故には対応しかねます。

常識的なことですが、ご入札された方は出品説明を熟読し、ご理解頂いた上での判断と致します。

商品の性質上、ノークレーム・ノーリターンと致します。

商品がお手元に届きましたら、必ず配達員の前で、ワインに液漏れがないか確認をお願いいたします。

これは、液漏れの非が配送業者にあることの確認となります。

液漏れのボトルがございましたら、速やかに配達員に交換のクーレムをお願いいたします。