
明治5年(申年)6月24日付の奉公人請状証文。
「かづ」という女性が奉公人として、今年の申年6月~酉年6月まで1年間働くことになったため、その際に作成した雇用契約書にあたる。
二条目の「一、御政府御法度之儀」という文言は、明治新政府を指す。
宗旨は真言宗で、亀戸の法連寺(宝蓮寺)の旦那であることを明記しており、切支丹でないことを誓約させた江戸時代の奉公人請状の形式を踏襲している(キリスト教解禁は明治6年)。
請人(証人)として署名している高橋松三郎と三澤新助の住所は元柳町と堀江町で、現在の東京都中央区、日本橋に所在した町名。
住所が「第一大区 五ノ小区」などと書かれており、大区小区制が存在した明治5年~11年(1872~78)の史料と分かる(申年は明治5年に該当する)。