久米古美術

作品名
【久米古美術】清 乾隆「粉彩 西園雅集図 杯 四客 総重量181g」人物図 文人雅集 山水 松竹 茶杯 煎茶碗 茶器 茶道具 四字篆書銘 乾隆 年製
寸法・重量
直径7.5cm、高さ5.1cm、総重量181g
作品の見どころ
清・乾隆期の意匠を示す、粉彩による西園雅集図を描いた杯四客です。口縁がわずかに外へ開き、胴から高台へ柔らかく絞られる端正な器形をなし、白磁の余白を広く生かしながら人物・山水・樹石を配しています。

各杯の外壁には「西園雅集」の四字を墨彩で記し、その傍らに朱印を添えています。画面は四客それぞれ異なる場面として構成され、松竹や岩山、樹木を背景に、卓を囲む文人、書画を広げる人物、庭中に集う人物などが細やかな筆致で描かれています。器面を一周しながら場面が展開する構成で、四客を揃えることで一連の文人雅集の情景を楽しめる意匠となっています。

「西園雅集」は、北宋の王の西園に蘇軾・蘇轍・黄庭堅・米・李公麟ら文人が集ったという故事に基づき、後世の書画や工芸に繰り返し取り上げられた代表的な文人雅集の画題です。本作でも単なる人物文様ではなく、書画や文房の場面、庭園、山石、松竹などを組み合わせることで、文人たちの風雅な集いを表現しています。

彩色は淡い緑、青緑、褐色を主体として山水を描き、人物の衣には桃色・黄色・水色・橙色などを配しています。人物の顔貌や衣文、卓上の器物、書画、樹木や岩肌まで細部を描き分け、粉彩特有の柔らかな色調と濃淡を生かした表現が見られます。高台外周には淡い青彩による幾何学文を巡らせ、人物山水図の多彩な色調を引き締めています。

各杯の底部には青花で「乾隆年製」の四字篆書銘を二行に配し、方框で囲んでいます。四客揃いで、西園雅集という伝統的な文人画題、粉彩人物画、山水表現、篆書銘が一体となった煎茶・鑑賞双方に適した作品です。
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