1819年にイギリス東インド会社がマドラス保護領で発行した1モハール金貨です。南インドではこのコイン以前はパゴダと呼ばれる小型の金貨が発行されてきましたが、1815年ごろにパゴダの発行は停止され、マドラス保護領ではイギリス風の金貨モハールが発行されました。モハールは1/4モハール、1/2モハールと1モハールの3種がありますが、本貨は最高額面の1モハールです。オモテにはイギリス東インド会社(EAST INDIA COMPANY)の文字がフチに描かれており、内側には後足で立つ2頭のライオンが会社の紋章を支える構図です。ウラはペルシア文字で額面および銘文が書かれています。発行枚数は11.7万枚ほどですから、次の世代のモハール(ヴィクトリアのフォックスフェイス=約60万枚)などに比べ随分少ない枚数です。しかも単年発行ですから、希少なコインといっていいと思います。