那須川藩一万八千石の若隠居・若月丹波守清胤は、故あって傅役の爺・篠塚左衛門とともに出奔、東八丁堀の裏長屋で貧乏生活を始めた。口入れ屋の権兵衛の勧めで、生来の気品と剣の腕を生かした、剣客相談人で日々の糧を得ていたが、最近は仕事がない。米びつが空になるころ、なんとも奇妙な相談が舞い込んだ…。