



1960年代製の Truetone “Rock-Star” オフセットタイプ。
当時、アメリカの音響メーカー Truetone が日本のOEM工場に生産委託していたシリーズで、本機はその中でも 最も初期の構造を持つ希少個体です。
後期の “Rock Star” とはパーツ構造が大きく異なっており、
造形・電装・木工ともに Kawai(河合楽器)初期ラインの DNA を強く感じる仕様です。
(※TruetoneはKawai、Teisco、Zenon等の下請けを跨いでいたため、初期ロットは特に判別が難しい時期です。)
現存数の極めて少ない 1960s Japan OEM オフセット のサバイバーです。
■【1】小型オフセット × フルスケールという“異様に珍しい構造”
通常、当時の国産輸出向けは短スケールが大半ですが、
本機は約648mmのレギュラー・ロングスケール。
それでいながら、
ボディはジャガーより小さい
厚みも薄く、極めて軽量
取り回しが異常に良い
という、大変珍しい設計。
Truetone輸出向けの“実験的ロット”の可能性が高い仕様です。
■【2】スリム・レクタングルPU(初期Kawai系)
搭載PUは、いわゆる後期Teiscoの金属プレートPUではなく、縦長スリムタイプの初期Kawai工房系PU と類似性が非常に強いもの。
特徴:
極めて細い縦長ハウジング
中央に金属スリット
ポールピースレスの手巻き感
ウォームで太い中域
ノイズが非常に少ない“当たり個体”
このPUの出音は、60s国産の中でも“録音向き”と評価される系統です。
■【3】ブリッジ/テールピースも初期Kawai構造
2点留め軽量スチールブリッジ
薄いクロームテールカバー
ボディの落とし角度がKawai的
同時期の Zenon / Teisco とは構造が微妙に異なり、
1962〜64年 Kawai OEM の匂いが強いパーツ構成です。
テールカバーが残っている個体は珍しく、コレクター評価が高いポイントです。
■【5】ヘッド形状:Truetone初期OEMの中でも特異なタイプ
緩いバナナ型
先端が丸く、細身のプロポーション
金属 Reinforced プレート
これは Kawai 〜 Kawai OEM の初期独立期(1962〜64) に見られる形状で、後期の Rock Star とは造形が異なります。
■【6】外観・状態
60年代オリジナルの赤〜黒サンバースト
自然なウェアで非常に良いヴィンテージ感
ピックガードは厚鼈甲柄
ネックは太めのC、ねじれなし
フレット残り良好
動作安定
小型軽量で弾きやすい
60年選手としては非常に良い状態を保っています。
■スペック(推定含む)
メーカー:Truetone(OEM:Kawai系と推定)
年代:1960年代前期
モデル名:Rock-Star(初期派生)
スケール:約648mm(ロングスケール)
ボディ:薄型ソリッド
ネック:メイプル+ローズ
PU:スリム・レクタングル 1基
Controls:1Vol / 1Tone
重量:非常に軽量
修正:アース新設、トーン回路復旧のみ(追加穴なし)
■まとめ
Truetone Rock-Star 初期型の中でも極めて珍しい構造
OEM元は Kawai(河合楽器)初期工房系 と強く推定
小型オフセット × ロングスケールという“異常に珍しい”仕様
スリムPUの音質が素晴らしく、60s国産としては驚異のノイズレス
パーツ残存率が高く、研究資料としても価値あり
60s Japan Vintage/OEM期の資料価値を重視される方、
小型オフセットのコレクターの方に強くおすすめします。
ビンテージの特性をご理解のうえ、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。