ブランド「光則」は、金工作家 大淵武則(号光則)が数千年来の伝統と文化を継承し、これからの銀器業界の発展と伝統工芸品の魅力を世に広めたいという願いのもと立ち上げました。光則は昭和七年、金属工芸の盛んな富山県に生まれ、銀器界の名門早川徳太郎師の門下で修業をつみ、イタリアなどで銀器工芸を学びました。極限まで繊細な表現を追求した独自の作風を確立、多彩な技と豊かな芸術性によって生み出される作品は、発表のたびに驚嘆の渦を巻き起こし、昭和五十四年には「内閣総理大臣賞」を受賞しました。それを筆頭に四度にわたって「東京都知事賞」を獲得するなど数々の名誉ある賞に輝いています。光則工房では熟練から若手にいたるまで多くの弟子を抱え、常に新しい世界を追求しつつ、その匠の技と想いを相承するべく指導にあたってきました。現在では、伝統工芸日本金工展において「新人賞」を受賞、全日本金銀創作展において最高賞である「経済産業大臣賞」に輝く門下生がいるほど、その「光則精神」は脈々と受け継がれています。光則工房では高度な伝統技法・品質や創意工夫に極限までこだわり、ひとつひとつの作品を丁寧に真心を込めてお客様へお届けすることを大切に、日々ものづくりに励み精進しています。