世界的なバレエダンサーであったニコライ(愛称コーリャ)・ロドチェンコ(バリシニコフ)は、
ソ連から
アメリカに
亡命した経歴を持つ
[4]。ある日、彼を乗せた
東京行きの飛行機が
シベリアに不時着し、ニコライは
KGB幹部のチャイコ大佐(イエジー・スコリモフスキ)に発見されてしまう。
チャイコは、
アフリカ系アメリカ人の
タップダンサーで、ソ連への亡命者(
ベトナム戦争の
脱走兵)であるレイモンド・グリーンウッド(ハインズ)とコンタクトをとり、ニコライと共に
レニングラードへと送った。チャイコは、
キーロフ・バレエのシーズン・オープニングの夜にニコライを踊らせるため、レイモンドをニコライの見張り役にする。さらに、ソ連にとどまり続けた元ダンサーで、ニコライとかつて恋人でもあったガリーナ・イワノワ(ミレン)を使い、ニコライの説得にあたらせた。
ニコライとレイモンドとの間には、当初人種上、芸術上、そしてお互い正反対の立場にある亡命者であるということから生じた摩擦があったが、じきにこの二人のダンサーは強い友情で結ばれる。
ある日、レイモンドは、妻のダーリャ(ロッセリーニ)が妊娠していることを知る。自分の子供をソ連で育てたくないという思いからレイモンドは心を決め、ニコライと共にソ連脱出のプランを練る。まだニコライを愛していたガリーナもこの計画に手を貸した。だが、まさに計画の進行中、レイモンドは脱出せずにとどまることを選ぶ。ニコライとダーリャが、レニングラードのアメリカ
領事館へと到着するまでの時間を稼ぐためだった。
すべての計画が明らかになった後、レイモンドは拘留されるが、最終的にアメリカの被拘禁者との交換が成立し、彼は妻とニコライとの再会を果たすのだった。