


米国はロサンジェルス出身、80年代中盤に結成されたという実は古参のアヴァンギャルドチェンバープログレの変異体、ノンクレドの95年発となる2作目。オリジナルリリースはカナダを拠点に、プログレ、ノイズ、サウンドアートなどなどの現代に蠢く未認知アーティストをピックアップしては世界中に発信し続けるヴィクトリアビル国際現代音楽祭の主催元が音盤制作をするために開始したVictoレーベルからで、元々がプレス枚数が少なかったことなどから現在ではやや入手困難になっている1枚。このバンドの略歴としては、何でも演奏できるマルチな器楽演奏者にして作曲家のジョセフ・ベラルディと同じくマルチ奏者にしてヴァイオリン奏者、はたまた女性ヴォーカリストでもあるキラ・ヴォルマンによるデュオとして開始され、結成当初はヴォイスとパーカッションだけによる演奏コンセプトでもって HumDrum というユニット名で活動を開始。演奏活動をしていくうちにマンネリ化を打開すべく、さらにより広範な響きの領域を探索する必要に駆られ、まずはレコーディング機材を揃える事に注力。というのは各々それぞれが演奏する様々な楽器を重ね合わせて再構成するというマルチトラックレコーディング手法に着目したからであって、ここを起点に新たな音楽コンセプトが定まり、ユニット名を変更して遂にノン・クレドが誕生。こうして、この2人の作曲家的な側面とそれをダイレクトに演奏する事とが完全に一体化できた事により、このユニット独自の演奏と作曲スタイルが確立される。彼らは様々な音要素の中でも特に歌曲の形式を拡張することに関心を持ち、しばしば映画的な手法にヒントを得ながら歌詞を中心に雰囲気を作り出すことにも腐心しており、上記ののコラージュミックス的なポストプロダクション過程とヴォーカルパートが拮抗する事で独自の音楽性が確立された事をもって、ノンクレドのデビューアルバムは自主制作のカセットテープとして1987年にリリースされる〈未CD化の現在ではその筋のコレクターズアイテムとなっている)。さらにこのユニットは活動を活発化させてこの翌年、本当の意味でのデビューアルバム、謂わばアヴァンプログレシーンにも広く知られるきっかけにもなるであろう作品の制作を開始。こうして Reluctant Hosts と題されたアルバムは1988年に Recommended Records のドイツ支部である No Man's Land から2作目としてリリースされる。このアルバムに対する手応えと、恐らくはセールス的にも悪くなかった事などから、3作目の制作を90年代中盤に開し、1995年になって3作目としてVictoからリリースされたのが本作。その後9年近いブランクを経て2006年には今度はフランスのアヴァンギャルド系レーベルとしてマニア筋に評価の高いリリースラインナップで気を吐く、Gazulから4作目をリリース。この後もアンダーグラウンドな領域ではあるものの、地道な活動を続け、ヨーロッパとアメリカのいくつかのコンピレーションアルバムにも参加が確認できるほか、さらに映画、ラジオ、ダンス、パフォーマンスなどなどのバックグラウンドミュージックをも手掛ける。というのが、おおまかなノンクレドの活動経緯。とはいえ、海外では意外に評価の高いこのユニットも、こと日本ではあまりに未認知すぎて、そんなバンドがあったっけ?なんて状況なわけで、本作の内容を考えれば例えばチェンバープログレ枠で評価するならばこれほどの内容のアルバムが、なぜに忘れ去られているのか不思議なほど。で、内容としてはこれが非常に個性的で、グレゴリオ聖歌調のヴォーカルパートで幕を開け、突如これを切り裂くアクサクマブールとカトリーヌジャノーのハットシューズが合体したような音像が現出したかと思えば、アヴァンジャズとオペラが混濁したような退廃的なムードを経て、さらに最初期のマザーズオブインヴェンションにプログメタル調のギターリフが重ねられ、さらにさらにミュゼットを変形させるついでに来ました、オパスアヴァントラじゃね?ってこの女性ヴォーカリストの芸風はちょっとヤバすぎ。さらに展開は続いていき、アートベアーズやニューズフロムバベルを彼方に憧憬しながらも、古今東西チェンバープログレ系のメインストリームから外れた怪盤珍作のエッセンスとこのユニットの真骨頂でもあるコラージュミックス感覚が合わさって未知の領域に差し掛かったような恐るべき内容。まずは必聴!!! NON CREDO-happy wreched family(victo)
コンディション:★盤は中古盤として並品(軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し)、ジャケットは中古盤として並品(目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり)、プラケースは中古盤として並品(スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります)★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★
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