CD1:アルテュール・オネゲル(1892-1955):
1-3. 交響曲第2番
4-6. 交響曲第3番「典礼風」
7. パシフィック231


マリス・ヤンソンス(指揮)/オスロ・フィル  録音:1993年11,12月

CD2:クルト・ヴァイル(1900-1950):
1-4. 交響曲第2番
5-9. ヴァイオリン協奏曲 Op.12
10-16. 「マハゴニー家の興亡」組曲


マリス・ヤンソンス(指揮)/ベルリン・フィル、フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
録音:1997年2,3月

EMI【イギリス輸入盤】

マリス・ヤンソンス(1943-2019)は、1971年にレニングラード・フィルを指揮してプロ・デビューし、1973年からはムラヴィンスキーに招かれて副指揮者をつとめたという経歴の持ち主で、1986年のレニングラード・フィル来日公演でのムラヴィンスキーの代役としての見事な演奏は語り草になっています。また、36歳のヤンソンスがオスロ・フィルの首席指揮者に就任したのは1979年。その当時は一地方団体とみなされていたこのオーケストラを短期間で国際的水準にまで高め、オーケストラビルダーとしても高く評価されました。その後ヤンソンスは2003年よりバイエルン放送交響楽団の首席指揮者を務め、また翌2004年からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者も兼ねるという大活躍ぶりを示し、世界中の一流オーケストラで引っ張りだこの状態が続いていました。
このアルバムはヤンソンスの1990年代の代表的な録音で、リリース時にはそれぞれ高い評価を受けたオネゲルとヴァイルのアルバムをカップリングしたもの。オネゲルは、フランス的な色彩よりもドイツ的な重心の低い響きでズッシリした手応えを感じさせます。作品のもつ悲劇的な側面を強調していますが、晦渋さが抑えられた不思議と分かり易い演奏で、オネゲルを頻繁に取り上げているヤンソンスの解釈は大きな説得力をもっています。オスロ・フィルもたいへん力強く、ヤンソンスの棒のもと大健闘をしています。
一方のクルト・ヴァイル(1900-1950)といえば、第一次世界大戦後のドイツでいわゆる「退廃芸術」の担い手として活躍した作曲家で、「三文オペラ」をはじめ、「マハゴニー市の興亡」や「七つの大罪」で有名です。しかし、作曲家としてのキャリアの初期には純粋な器楽作品も作っており、2つの交響曲やヴァイオリン協奏曲などは今までほとんど演奏される機会がありませんでしたが、近年になって新録音が相次いでリリースされ、器楽作品も再評価されつつあります。「交響曲第2番」は、1934年にブルーノ・ワルターとアムステルダム・コンセルトへボウ管によって初演が行われました。後期ロマン派と現代音楽の中間的な音楽で、ヴァイルにしては意外なほど真っ当で聴きやすい伝統的なスタイルの交響曲ですが、ところどころに音楽劇を得意としたヴァイルならではの大衆的な娯楽性も感じられます。「ヴァイオリン協奏曲」は1924年にもともと吹奏楽との協奏曲として書かれました。戦時の不穏と不機嫌さを表した音楽であり、情緒を排した硬質な音世界が独特で面白いところです。未開封新品です。