釈 徹宗著、100分de名著 「維摩経」です(NHK出版、2017年6月刊)。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容: 「維摩経」は古代インドで成立した初期大乗仏典であり、聖徳太子によって初めて日本に紹介された。商人で在家仏教信者の維摩がある時病気になり、そこへ文殊菩薩が見舞いに訪れ、前代未聞の対話が始まる。そこから「縁起」や「空」といった大乗仏教ならではの概念が、単なる観念の遊戯ではなく、日々の暮らしの中の「実践」の問題として浮かびあがってくる。

 「理想の生き方は、世俗社会で生きながらもそれに執着しないこと」「すべては関係性によって成立しており、実体はない」「だからこそ自らの修行の完成ばかりを目指さず、社会性や他者性を重視せよ」。維摩の主張には、既存仏教の枠組みさえ解体しかねない破壊力がある。それどころか、現代人の私たちがつい陥りがちな「役に立つ・役に立たない」「損・得」「敵・味方」「仕事・遊び」「公的・私的」のように、全てを二項対立で考えてしまう思考法をことごとく粉砕する。

 宗教学者の釈徹宗は、「維摩経」の最大の魅力は、「全編にわたって、いったん構築したものを解体し、また再構築する、そんなめくるめくドライブ感」だという。その手順を踏めば、どんな時、どんな場所でも、生き抜いていける力をもらうことができるというのだ。「維摩経」を現代的な視点から読み解きつつ、「こだわりや執着を手放した真に自由な生き方」「矛盾を矛盾のまま引き受けるしなやかさ」「自分の都合に左右されない他者や社会との関わり方」などを学ぶ。

★著者、釈 徹宗は1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。如来寺住職・相愛大学教授。専門は宗教思想で、NPO法人リライフ代表も務める。著書は『図解でやさしくわかる 親鸞の教えと歎異抄』、『法然親鸞一遍』、『いきなり始める仏教生活』、『とんぼの本 親鸞の「迷い」 仏教入門』(梅原猛との共著)、『日本霊性論』(内田樹との共著)など多数。

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