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中心企画は、日韓中の三文芸誌による小説競作プロジェクト「文學アジア3×2×4」の最終回となる第四回「喪失」篇です。
日本から津島佑子「ヒグマの静かな海」、阿部和重「Geronimo-E, KIA」、中国から莫言「小説二題」、金仁順「ある法会」、韓国からキム・イソル「餌」、チョン・ミギョン「南寺」を掲載。「喪失」という共通主題を、三カ国六人の作家がそれぞれの言語と社会的背景から描いています。のちにノーベル文学賞を受賞する莫言の作品を、受賞前年の文芸誌で読める点も注目です。
そのほかの小説は、辻原登「天気」、高橋源一郎「ダウンタウンへ繰り出そう」、黒川創「泣く男」を収録しています。
宇野常寛と千葉雅也による対談「成熟から変身へ」では、西欧近代的な「成熟」と、平成仮面ライダーに象徴される「変身」を対比しながら、新しい日本社会と文化のあり方を討議します。
柄谷行人「哲学の起源」と渡部直己「日本小説技術史」は、ともに本号で最終回。斎藤環の「“フクシマ”、あるいは被災した時間」、ドナルド・キーン「正岡子規」も収録されています。
都築響一「夜露死苦現代詩2.0――ヒップホップの詩人たち」は、ラッパーのANARCHYを特集。池田純一はスティーブ・ジョブズについて論じています。瀬戸内寂聴の連載小説「爛」も本号で完結します。
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